占星術・スピリチュアル

【ノード】過去世からの良縁、悪縁の対人関係を見分け、自らの運気を開花させる重要なドラゴン・ポイント




ドラゴンポイント(ノードとサウスノード) 過去世からの対人関係と人生の方向性について探る 

ドラゴンポイントは、太陽と月の軌道が交差する点であり、太陽と月の出会いのポイントに当たります。また、ドラゴンポイントで起こった満月、新月は、日蝕、月蝕を引き起こすことから、神事には適さない、祭りごとや祝いごとは行わない方が良い不吉な日として、現在でもインドなどヒンドゥー教の地域では、外出しないで家に大人しくしている、といった風潮があります。

これは、インドの神話と深い関わりがあります。不死を与える「アムリタ」という神秘的な飲料を神が作ったのですが、魔族ラーフが盗み飲んでしまいました。最高神ヴィシュヌがその首を切り落としましたが、魔人ラーフは不死になったために死ぬことはなく、龍の頭と尾の2つに分かれてしまいました。太陽神スーリヤと月の女神チャンドラが、ヴィシュヌ神に告げ口をしたことをラーフが後で知り、怒ってこの2つの星を追いかけ、追いついた時に日食、月食が起こるとされています。

実際に、日食の日に結婚式を行った、現在もTVで活躍中のある芸能人の方は、その後すぐに離婚を体験しています。この日は神に向かって自らに祝福を求めるには適さない日と捉えるのが良いでしょう。

これは、時期的、タイミング的な話ですが、個人の出生図にこの日食や月食が表れていると、その扱い方や対処方法はきちんと手を打っておいた方が望ましいと言えます。太陽と月は、人生の在り方を大きく左右する2大惑星であり、この2惑星が傷つくことは、社会生活やプライベート生活に重大な支障をもたらす危険性があり得るからです。

しかし、日食や月食を引き起こすドラゴンポイントは、それぞれ固有の意味を持ち、単独では必ずしも悪い影響を与えるとは限りません。むしろ、それぞれの特別な恩恵をもたらしてくれる惑星と捉えるのが好ましいでしょう。

ただし、これまでの基礎惑星とは打って変わって、西洋占星術におけるドラゴンポイントとインド占星術におけるドラゴンポイントとでは全く意味が異なります。

まず、西洋占星術では、ノード(ドラゴンヘッド)とサウスノード(ドラゴンテイル)に分離され、オカルト的なことに関係があり、過去世からの縁を見るポイントとして重視するのです。

すなわち、この二つのポイントは、過去世からの生まれ変わりに関係あるものとされています。過去世での対人関係が、今世ではどのような形でもたらされるのかを指し示し、ノードは、基本的に過去世からのポジティブな貸し、サウスノードはネガティブな借りを意味します。

ノードは過去世での善行の結果、今世で受け取る功徳を表します。例えば、過去世において、感謝や愛情など肯定的な意識で結ばれていた人々との、現世での良好な再会を暗示します。すなわち、過去世からの良縁によってお互いに発展的な関係となる「ソウルメイト」と再開するといった事象を引き起こすのです。

その一方で、サウスノードは過去世での悪業の結果、今世で受け取る課題を表し、過去世において、悲しみや恨みなど、否定的な意識でつながっていた人々との、今世での苦痛を伴う再会を暗示します。カルマ的、因果応報的な考え方では、過去世でのネガティブな借りを今世で返さなくてはならない苦しい対人関係ともされます。

他の観点では、ノードは「これから挑戦し成長するための潜在的な才能の分野」、あるいは人生で進むべき方向性、または努力して開発すべき魂の目的、人生のテーマといった「未来における自己実現」を意味します。

サウスノードは本人のもともと備わっている才能、開発されたエリアを示すと共に、過去世からの慢性的な習慣、すぐに繰り返してしまう行動パターンや心の癖といった「過去世における自分の特徴」を指示す、と言われています。

ほとんどの人にとって、人生の前半期(特に幼少時代~成人初期)においてサウスノードの示す性質が顕著に現れます。

ところが、年齢を重ねるに従って、太陽の示す自我が強化されるにつれて、ノードが指し示す今世で取り組むべき方向性に向かって人生の舵取りを行う傾向が見られます。

サウスノードには、過去世で慣れ親しんだ振る舞い、習慣、能力、個性が集約されていますが、それは現状維持や保守的な態度に基づくものであり、そこに頼り過ぎると、魂の目的に関連の深いノードの力を弱めてしまい、より良い未来に向かって進むことができないために、大きな欲求不満やストレスを抱え込む場合が多くなります。

このようにノードは、今世で目指す方向性を素直に受け入れることで、人生全体に発展性や大きな実りを与えてくれます。ただし、過去世では馴染みのない分野である可能性も高いので、最初の頃は、不慣れからくる違和感、面倒な億劫さや不得手な感覚を感じるかもしれません。

サウスノードは、魂のレベルで、もうすでに卒業すべき事柄を象意しています。「もう必要以上に関与する必要はない」という分野であり、そこに成長性や発展性を見出そうとする努力は、大抵の場合、徒労に終わります。

しかし、慣れ親しんだこと、習慣づいたことは、性格と一緒で、なかなかそこから抜け出すことが難しいと感じる場合もあります。「ついうっかり」出てしまった振る舞いや反応は、サウスノードに関連性があり、得意な領域だという自負があるが故にそこに固執していると、人生の可能性を狭めてしまうので注意しましょう。

「変わりたくない症候群」に陥っている時に、このサウスノードが大きく影響していることが多いと言えます。

「前に進んで成長したい」という強い向上心を持っているのであれば、ぜひノードの配置について理解し、その特性を活かせるようになりましょう。

大きな会社の創業者によくあるケースとして、「何故、自分がこんな役目を引き受けなければいけないのか?」というジレンマを抱えつつも、一歩一歩前に進むことで、小さな個人商店を最終的には立派なグローバル企業に成長させた、というエピソードは非常によくある話です。それはノードが影響しており、好ましい形で扱うことが出来た例だと言えます。

面白いことに、ノードは龍頭と呼び、サウスノードは龍尾と呼びます。つまり、尾っぽに頼るよりも、頭に頼る方が、確実に上手く行くのです。

ノード、サウスノードを扱うにあたって、葛藤やジレンマに陥りやすい理由は、この感受点(ノード、サウスノードは惑星ではありません。太陽の通り道=黄道と、月の通り道=白道の交点)がそれぞれ真逆の場所にあるからです。

つまり、慣れ親しんだ居心地く感じるサウスノードとは、真逆の実践を行い、行動に移し、生き方を変えて目標に向かって進んでいく、という勇気が必要となるのです。ノードの位置は、未知の領域へ足を踏み入れる上での方向性を的確に教えてくれます。

ノードの対応石について

ノード(ドラゴンヘッド)・・ヘソナイト (代替石 ジルコンなど)

サウスノード(ドラゴンテイル)・・キャッツアイ (代替石 ターコイズなど



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