土星は各星座に約2年半在住し、29.5年ごとに同じ星座に戻り、地球の周りを一周することになります。
そのため、個人の出生図や何らかの出来事があった時の土星の配置に、トランジット惑星の土星が戻ってくる時、ちょうど29.5年になります。
海王星は各星座に約14年在住し、168年ごとに同じ星座に戻り、地球の周りを一周することになります。
2012 年に海王星は本来の座である魚座に入り、2025年～2026年までそこに在住します。
海王星が魚座に在住するのは 1862年以来のことです。
土星は約36年に1度だけ海王星と0度（コンジャンクション・接合）のアスペクトを形成します。
一方または両方の惑星が逆行してアスペクトを繰り返すため、1年の間に2回以上の接合が起こる場合があります。
目次
個人の出生図で土星０度海王星を持つ人は、理想を実現化する才能がある
個人の出生図において、土星と海王星が接合する場合、精神的なヴィジョンを物質世界で実現する能力に恵まれています。
上手くいけば、物事を秩序立てて現状を認識することと、夢や理想の世界を追求することが両立できるのです。
もちろん、そのためには持続的な努力は必要不可欠です。
実際性と想像力が上手く結び付くので、現実的な問題に関する広い視野と、遠い先まで見据えたヴィジョンに基づく実行量が発揮されます。
マルクスのように夢やロマンを制度化するような、「大それた」ことを考える人生を送るでしょう。
社会制度の抜け穴を探すくらいなら、制度自体を変えようという熱心な意欲を持ちます。
立派な理想を持ち、高尚な目的に基づいた計画を実行に移します。
ただし、子供時代の成長期に安定した協力的な家庭生活が失われていると、その後の人生が非常に困難で抑圧的になる可能性があります。
大人になっても、プライベート生活での孤独や社会的な孤立に悩まされることが多くなりがちです。
ようやく自己実現を果たし、成功を収めたと思ったら、自己犠牲を伴うようなスキャンダに巻き込まれる傾向があります。あるいは、簡単には解決のつかない混沌状況に陥りやすくなります。。
この影響による失望や挫折感を避けるためには、人生の早い段階で大きな自信を手に入れ、自己信頼を学ぶことが重要です。
そして何よりも、興味のある分野で高いレベルの教育を受けること、得意な分野のスキルを身に付けることが順風満帆に生きていくための鍵を握っています。
土星と海王星の0度（コンジャンクション）から何が期待できるのか？
2026年の土星と海王星の0度（コンジャンクション）から何が期待できるのでしょうか？
土星と海王星の接合は、土星と海王星の2つの惑星が同じ星座で天空上に並ぶときに発生します。
前回は1989年から1990年にこの2惑星は接合しました。
ちょうど日本経済のバブル崩壊の時期に当たります。1989年12月に日経平均株価の頂点を付けて、1990年から勢いよく下落していきました。不動産バブルの崩壊は株価下落の後に
この2惑星は社会主義や共産主義と深く密接な関わりがあります。もっと突き詰めて言うと、理想やイデオロギーの隆盛と衰退に関係しています。
当時の日本で言えば、土地神話（不動産の価格はずっと上昇し続ける）とか、経済成長はずっと続くといった機運が急に消滅したことに当てはまります。
土星と海王星のアスペクトがもたらす理想やイデオロギーの隆盛と衰退
マルクスとエンゲルスは、1847年6月に「共産党宣言（共産主義者宣言）」において、資本主義社会をブルジョワジー（資本家階級）とプロレタリアート（労働者階級）の階級対立と特徴づけました。
そして、プロレタリアート（労働者階級）による権力奪取を共産主義者の当面の目標としたのです。
最終的に階級対立は解消され、国家権力は政治的性格を失うとして、各人の自由な発展が、万人の自由な発展の条件となるような協同社会（共産主義社会）を形成する条件が生まれると考えたのです。
農民や労働者が支持し、レーニンが指導者となった社会主義政党が権力を握るロシア革命の1917年に土星と海王星の合がありました。
1953年はソビエト連邦の社会主義体制の基礎を創出したスターリンが死んだ年であり、朝鮮戦争が終結して北朝鮮と韓国の分断が強まった年でもあります。
1989年は東西ドイツでベルリンの壁が崩壊して東西冷戦が終結した年であり、中国で民主化運動が鎮圧された天安門事件が起きた年でもあります。
エキサイティングで刺激的な春分点（牡羊座0度）の土星と海王星の接合
土星と海王星の0度（コンジャンクション）は、次は2025年～2026年に起こります。
次の土星と海王星の接合は、黄道帯の牡羊座0度の地点で起こり、それ自体が新しい時代の誕生を告げるものです。
2025年7月にほぼ正確に接合し、2026年2月に春分点の牡羊座0度で完全にピッタリと接合します。
春分点（牡羊座0度）は物質世界の全てが消えていき、物質世界の全てが生まれ出るポイントです。
2025年～2026年に形成される土星と海王星の接合は、この物質世界において心理的な死を体験した後に、もう一度生まれ変わって新たな自分が再誕生する前兆と捉えることもできます。
それくらいのインパクトで私達の個人生活や集団社会に重大な変化と課題をもたらすと予想されます。
土星は目に見える物質的、肉体的な「構造、境界、責任」を司る惑星です。それは男性的であり、父親の姿と権威を表し、勤勉と規律を通して私達に教訓を教えてくれます。
海王星は目に見えない非物質的、非肉体的な「夢、幻想、精神性」を司る惑星です。それは女性的であり、神秘的で創造的なものを表し、ハイヤーセルフとつながることを思い出させてくれます。
この2つの惑星が一緒になると、そのエネルギーが物質的なものと精神的なものの間に緊張を生み出す可能性があります。
実用性と規律に対する土星の欲求が、自由と超越性に対する海王星の欲求と衝突します。
この緊張は、内なる世界と外の世界を調和させようとする時に、混乱、幻滅、不確実性をもたらす可能性があります。
乗り越えるべき大きな現実の壁と全く新しい希望に満ちた可能性の両方が目の前の世界として広がります。
少なくとも過去の成功体験が通用しなくなり、伝統と慣習の維持が難しくなり、不確定で不透明な時代に突入していくと思われます。
それは、非常に不安や恐怖を感じさせますが、同時にエキサイティングで刺激的でもあります。
民主主義や資本主義も含めて2024年時点で当然だと思っていることの多くが、その意義を問われる時期となるかもしれません。
その都度の瞬間に自分がどう反応するのか、しっかりと観察しながらも積極的に行動することが大切です。
2025年～2026年の土星と海王星の接合にどのように対処すれば良いのか？
2025年～2026年の土星と海王星の接合に対して、どのように対処すれば良いのでしょうか？
2025年～2026年の土星と海王星の接合による正確な影響はそれぞれの持つ個人の出生図によって異なりますが、注意すべき一般的なテーマがいくつかあります。
1.幻想を手放す
土星と海王星の接合は大きな失望と幻滅の時期をもたらす可能性があります。
そこでは改めて現実に直面し、幻想や空想を手放さなければなりません。
このプロセスは非常に困難な場合もありますが、結果的には物事を明確に認識し、より誠実に前進できるチャンスとなります。
2.新しい構造の構築
土星と海王星の接合は、古いシステムを解体する可能性があります。
同時に新しいシステムを構築する機会も提供してくれます。
この期間は、新しい目標を設定し、新しい習慣を作り、自分の価値観や願望に沿った新しい境界線を確立するのに最適なのです。
3.自分のスピリチュアルな道を見出す
この接合による海王星の影響は、自分のスピリチュアルな側面とつながり、人生のより深い意味を見つけるのに役立ってくれます。
この期間は、瞑想、ヨガ、その他の心に響く実践を通じて自分の精神性を探求するのに理想的なタイミングとなります。
人類全体の集合意識レベルで、悟り・宇宙意識の目覚めが起こる可能性が非常に高まります。
苦しみや葛藤に目を向けるのではなく、問題をあるがままに受け入れ、執着を手放せる人々が増えるでしょう。
楽しいことや情熱を注げることに心が集中して、より生産的で建設的な日常生活を過ごせるようになります。
４.自然との再接続
海王星は自然界とも関連しており、この接合は自然と再接続し、その美しさと力を認識することを思い出させてくれます。
自然の中で時間を過ごすことは、この激動の時代に平和と明晰さを見つけるのに役立ちます
土星と海王星の接合がもたらす困難と不確実性に備えるためのヒント
2025年～2026年の土星と海王星の0度（コンジャンクション）に備える方法はどんな方法があるのでしょうか。
土星と海王星の接合は困難な出来事を引き起こしますが、成長と変革の機会も提供してくれます。
2025年～2026年の時期に対する心構えと実践に関するヒントをいくつか紹介します。
土星と海王星の接合は、混乱、不確実性、失望と幻滅の感情を引き起こす傾向があります。
それは社会の中で自分の居場所を見つけようと奮闘しても上手くいかず、自分の信念や価値観に疑問を抱くケースかもしれません。
この期間中は地に足を着いた状態を保ち、空想や現実逃避に溺れないようにすることが重要です。
地球規模で見ると、土星と海王星の接合は経済的及び政治的システムに重大な変化をもたらす可能性があります。
古い建造物が解体され、新しい建造物が建て替えられる激動と変革の時代となる傾向があるからです。
国家間の緊張がさらに高まり、大きな紛争が起こる事態も想定されます。
気候変動はますます激しさを増して、環境問題に真剣に向き合う可能性もあります。
2025年～2026年の土星と海王星の接合は、視点をポジティブに変えれば大きな可能性と挑戦に満ちた時期です。
自分のスピリチュアルな自己とつながり、より思いやりのある公正な世界を築くために努力する必要があると感じるでしょう。
同時に、地に足を着けたまま、この期間中に生じる不確実性と激動の波を乗り切ることに集中しなければなりません。
土星と海王星は、およそ5年間にわたって同じ星座（牡羊座）に在住する
土星と海王星のアスペクトが形成される時期は、歴史的に見ても快適で気楽な時期ではありませんが、2025年～2026年の土星と海王星の接合は、ミクロとマクロ、自己と他者の相互作用など、お互いの関連性に注目する姿勢が功を奏します。
別の表現を使うと、物事は完全に単独では発生しません。仏教で「縁起」と呼ばれるような「周囲との文脈やつながり」の意味を知ることが重要です。
土星と海王星は、およそ5年間にわたって同じ星座（牡羊座）に在住することになります。
この期間は、私たちが知っていると思っていたすべての境界を侵食し、信仰と信念に複数の危機をもたらし、不安定な気分にさせる傾向が強まります。
新たに広がっていく現実世界に不気味な深い溝と乗り越えるべき高い山がそびえ立ちます。
しかし、これら 2つの惑星の接合は、2025年～2028年の天空上で最もゆっくりと動く惑星（天王星・海王星・冥王星）の極めて安定した、協力的で調和的なエネルギーがサポートしてくれます。
まるで、天使と神々が宇宙会議を開いて、危機に瀕した地球に完璧な支援を行っているようです。