電磁波過敏症が人生を狂わせる!?
PCの前にしばらく座っていたり、携帯電話(スマホ)を長い時間使用していると、 頭がボ~ッとのぼせた感じがしたり、手先がしびれたりする症状が出る場合があります。
敏感な人にとっては悩ましい問題ともなっており、アメリカの医学者ウィリアム・レイ博士によっ て電磁波過敏症と命名されました。生体の電気信号システムに何らかの障害が起きることが主な原因とされています。
どんなに健康に自信があっても、ある程度以上の電磁波を浴びると、身体に反応しています。最近、メガネで注目を集めているブルーライトやHEVもその一種です。この強い光の波長は体内時計を狂わせ寝付けが悪くなったり、目を著しく疲れさせる原因となります。
※ブルーライトとは、網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近い強いエネルギーを持つ光で、眼や身体に大きな負担をかけると言われています。
※HEV(High Energy Visible ligh)、つまり高エネルギー可視光線とはパソコンのディスプレイなどのデジタル機器に多く含まれている380nm~530nm高エネルギー可視光線です。
そのような電磁波の質が、最近になって徐々にひどくなっている傾向があります。日本では、長い間に渡って、電磁波という言葉が無視されるか、大きな誤解を受けてきました。しかし、WHO(世界保健機関)などの勧告によって、適切な認識に近づきつつあります。
日常生活で使う電化製品のほとんどが、この問題を内包しています。それは電磁波被曝といっても過言ではない状態です。
この問題に関して、治療を行っていたり、影響を軽減する方法を提案している歯科医院・クリニックがあるだけでなく、京都大学物理学研究所が学術的な研究成果を報告しています。
ところが利益相反も絡んでいるのか、総務省などは「最新の科学的知見の収集等により生体電磁環境に関する検討を継続中」として、なかなか結論を出そうとしないケースもあります。
電磁波とはどんなもの?
では電磁波とは一体、どんなものなのでしょうか?それをこれから少しずつ見ていくことにします。
まず、第一に、電磁波とは、電気が流れるときに発生する「電場」と「磁場」がお互いに絡み合って、波を描いて進む電気の流れだと定義付けられます。
※電場は電界、磁場は磁界とも呼ばれます。
つまり、電気がある場所には、確実に電磁波が発生しているのです。
電磁波は、波の性質を持っているため、波の高さ、波の長さによって、その作用が異なってきます。この波の違いは、周波数とも呼ばれます。周波数とは、一秒間に振動する回数で、Hz(ヘルツ)の単位を使います。
また、電磁波には2種類あります。それは、電場という電圧の大きさに比例して発生するものです。どんな材質(人体を含む)でもその中を通過し、通り過ぎることが出来ます。この電場の影響を防ぐためには、アース端子の付いたコンセントなどで電場を逃すことが有効だとされています。
加えて、磁場は、電流の大きさに比例して発生するものです。身体の細胞レベルまで到達するという驚異的な浸透力があります。コンクリートを通過するほどの強力なパワーを持っていて、近くに居る場合は防ぐことが非常に困難になります。
電磁波の影響力は、電場は電圧に比例して強くなり、磁場は電流に比例して強くなる特徴があります。
(消費電力W=電圧V×電流A)
一般的に、日本では100Vの電圧が使用されており、電圧が弱く、電流が強くなるため、磁場の方が強くなる傾向にあります。
尚、アース端子の設置があまり普及していないため、磁場に限らず、電場の影響も強く受けているのが現状です。
電磁波を浴びた時の対処法
電磁波とは、電気的な波のことです。それは波長、波形、周波数などという形で科学的に測定が可能です。
つまり、目に見えない電気的なエネルギーは、単なる身体感覚として捉えられるだけでなく、数値化されたり、ランク付けすることが出来るのです。
電界(電場)はV/mという単位で測定され、磁界(磁場)はmGという単位で測定されます。
例えば、液晶テレビの電界は10V/m、磁界は3.8mG、電子レンジの電界は500V/m、磁界は80mGという具合です。
IT技術が発達した昨今では、皆さんにとって特に携帯電話やパソコンの使用時に、心や身体の不調を実感する機会が多いと思われます。
携帯電話にはマイクロ波や超短波と呼ばれる電磁波が使われており、イギリス、アメリカ、スウェーデン、ドイツなどではその高い危険性が指摘されてきています。
電磁波の厄介なところは、単に有害なエネルギーが出ているという面に限らず、人体に吸収されたり、身体の細胞レベルまで吸収されることです。
そこで手短な対処法として、お風呂に入る、シャワーを浴びる、といった方法が挙げられます。
電気的なエネルギーは水で流れされていくので、PCや携帯を長時間使った後にシャワーを浴びるとスッキリしたという体験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。(サウナ・天然温泉・岩盤浴は特にお勧めします)
電気は大きい方から、小さい方へと流れていきます。それを常時水に流せれば良いのでしょうが、忙しい時や仕事に集中している時はそんな余裕はないと思います。
また、もし家の近くに送電線や発電所、変電所がある際には気をつけておいた方が良いと言えます。電車やモノレールもかなり大きな電磁波が出ているようです。
感性の強さゆえに
スピリチュアルな感性が鋭い人にとっては、そういった場所は歩きにくい、動きにくいというケースもあるようです。電気的に形成されたある種の結界みたいな場所を通ろうとしているからかもしれません。
住居環境、あるいはその周囲の状態は、家相や風水という形で、運気の良し悪しを決定付けるという統計学があります。実際に人生が苦痛に満ちていたり、企業経営に行き詰まっている方の家相の多くは傷ついている、と分析する専門家、あるいは経営コンサルタントもいます。
日本は先進国の中では健康対策が大幅に遅れています。電磁波問題もその代表例の一つです。ましてや科学的な見解が公表される事例は著しく少ないのが現状です。
電場はアースしたり、電磁波防止用のエプロン、モニターフィルターを使うことで大幅に低減することが出来ます。電場(の影響)を全面的に否定する人は少ないでしょう。しかし、磁場(の影響)は科学的測定値の状態として分かりやすく出ない場合も多いので、実はかなり強力な盲点になっています。
電磁波とは
電磁波とは、電気的な波であり、空間の電場と磁場の変化によって形成される「波」あるいは「波動」のことを言います。
この「波」あるいは「波動」は、お互いに影響を与え合いながら、空間を光と同じ速さで伝わっていきます。
そして、「光」と呼ばれるもののほとんど全て、すなわち電波、赤外線、可視光線(目に見える光)、紫外線、X線、ガンマ線も電磁波です。
これらの違いは、周波数(=1秒間に繰り返される波の数」によります。上図は周波数の低いものから高いものの順番です。
X線よりも赤外線の方が明らかに周波数(=1秒間に繰り返される波の数」が多いですよね。
右に行けば行くほど周波数は高くなり、波形の幅が狭くなります。
左に行けば行くほど周波数は低くなり、波形の幅が広くなります。
レントゲン写真や医学上の治療に使われるX線とガンマ線は、原子核が崩壊することで発生する高エネルギーの電磁波であり、アルファ線、ベータ線とあわせて放射線とも呼びます。
つまり、周波数の高いもののなかには、電磁波=放射線も含まれているのです。
放射線を浴びすぎると被曝となり、身体がダメージを受けることは誰しもが知っていることでしょう。ただし、上手にピンポイントで使うことで、治療技術に用いられています。
逆に周波数の低い電波は、携帯電話(スマホ)、パソコン、家電製品などに用いられています。周波数が3THz以下の低いものは電波と定義されています。
電波の範囲は幅広く、周波数によって、性質が全く異なってきます。そのため、周波数の違いを利用して、色々な分野で用いられています。
それは、家電製品や通信分野に限らず、ICOCA、suica、nanacoといった電車やコンビニの無線ICカード、高速道路のETC・カーナビなどにも適応されています。
電波を使い始めた頃は、周波数の低いものが多く、AMラジオ、FMラジオ、温熱治療器、アナログ放送テレビなどに用いられていました。
周波数の高いX線やガンマ線と違い、電波は周波数が低く、原子の中から電子を弾き飛ばすエネルギーを持っていません。
つまり、身体にかける負担がそれだけ少ないのです。
ところが、電子機器のハイテク化が進むに従って、電波の中でも高い周波数を利用する傾向が強まってきています。
その実例として、デジタル放送テレビ、携帯電話、気象レーダー、GPS,衛星放送、電子レンジ、無線LANなどが挙げられます。
ということは、昔はそうでもなかったのに、最近のハイテク機器を使っていると、身体のコンディションにこれまでと違う感覚を感じている人が多いのでは?と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。
まさにその通りで、「周波数の高さ=原子から電子を弾き飛ばすエネルギーの高さ」という法則が当てはまります。
そのため、電波が人間の身体に影響を与えることに関する研究報告がかなり蓄積されつつあります。
これらの科学的な見解によって、身体に影響を与える多くの実例が集まってきています。
それが「科学的な研究報告」であることをきちんと踏まえておきましょう。
現在、はっきりと確認されているのは、電波を使うことで感じるピリピリ、チクチクといった刺激作用です。
電磁波による外部刺激で身体に電流が流れたり、誘導電流が生じるからです。個人差があると思いますが、この感覚は、周波数が低い場合に起こりやすいといわれています。
もう一つは、熱作用と呼ばれ、身体に吸収された電波のエネルギーが体温を上昇させることが分かっています。
強い電波を身体が浴びると、体温が上昇して温かく感じるのです。電磁波の中でも、3THzを超えると電波とは呼ばず、遠赤外線、赤外線と呼びます。
これらを利用したヒーターやストーブが販売されていることはご存知だと思います。整形外科のリハビリで遠赤外線の治療器を使うこともありますが、熱作用によって身体を温め、血行を促進することを目的としています。
電波のエネルギーが非常に強く、深部体温が約1℃以上、長い時間上昇するならば、悪影響を与えるという動物実験の報告もあります。
一般の生活では、このような大きな電波エネルギーを吸収することはないと言われています。とはいえ、身体感覚が敏感な人にとっては、その影響が気になるか、実際に負担を感じている場合もあることでしょう。
ちなみに、スマートフォン、携帯電話、携帯充電器、ゲーム充電器の電波の周波数は高く、熱作用が生じます。
一応、表向きは総務省の電波防護指針という規格により、「身体に影響がないレベルの小さな作用で収まる」よう定められています。
しかし、日常生活の中で、辛さやだるさ、頭がのぼせたり、ボーっとする感覚に悩まされている方も非常に多いことでしょう。それが、建前の理論と、実際の現実との違いです。
第2回では、その対処法についても詳しく述べます。