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異常な多さの台風発生数を踏まえて、水害や風災を防ぐ対策を取りましょう。
2018年は8月だけで既に8個(1週間で5個)の台風が発生しており、14年ぶりの多さで量産されている状態にあります。また、台風20号の発生は、1971年8月に次ぐ2番目の早さです。 8月の平均月間発生数は5.9個ですので、約半月の間に、平年の月間発生数を上回るペースで発生中しています。 この大量発生には、気圧配置と海水温の上昇が大きく関係しています。
原因①日本の南海上が台風の工場になっている
インドモンスーンという西風が平年より東まで拡大し、この風が太平洋高気圧の縁を回る東風とぶつかるため、日本の南海上で対流活動が活発になり、台風が発生しやすい状態になっている。
原因②発達しやすい海水温の上昇
日本の南海上は海面水温が27℃以上あり、台風の発生・発達に十分な温かさとなっている。このため、原因①のような対流活動が活発な地域で台風が発生すると、発達を続けて北上しやすくなる。
原因③接近しやすい気圧配置
台風は太平洋高気圧の「縁」に沿って北上するため、太平洋高気圧の張り出しが弱いと、日本に接近しやすい。 9月~10月中旬にかけても、台風の接近や上陸の恐れがあるため、十分な注意が必要です。 今回は、万が一に備えて、水害や風災被害の補償も手厚い火災保険の人気ランキング第1位~5位を紹介したいと思います。(順位は戸建てですが、マンションの人気ランキングも少しの入れ替わりがありますがほぼ同じです)※2018年8月時点 以下の火災保険には、補償内容が充実したワイドや経済的にお得なエコノミーなど様々なプランがあります。住まいと日常生活を幅広く補償し、日々の暮らしを守ってくれます。
第1位 楽天損保の火災保険 ホームアシスト(家庭総合保険)の補償内容
十分に納得できる補償内容と保険料の火災保険です。住まいの補償から日常生活の補償まで、日々の暮らしを守ってくれます。 補償内容 ○=補償されます ×=補償されません ▲=特約により補償を外せる
ワイド | ベーシック | エコノミー | フリー | ||
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火災リスク |
①火災・
落雷・ 破裂または 爆発
|
○ | ○ | ○ | ○ |
風災リスク |
②風災・雹災・雪災
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○自己負担 額なし。 | ○自己負担額を選べる。 | ○自己負担額を選べる。 | ○自己負担額を選べる。 |
水災リスク |
③水災
|
▲ | ▲ | × | ▲ |
盗難 ・ 水濡れ等リスク |
④建物の外部 からの物体の衝突
|
○ | ○ | × | ▲※ |
⑤水濡れ
|
○ | ○ | × | ▲※ | |
⑥騒擾または労働争議
|
○ | ○ | × | ▲※ | |
⑦盗難
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○ | ○ | × | ▲※ | |
破損等 リスク |
⑧不測かつ突発的な事故 (破損・汚損)
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○自己負担はなし | ▲自己負担額を選べる | × | ▲自己負担額を選べる |
第2位 セコム安心マイホーム保険 ( セコム損保)の補償内容
大切な住まいや家財を万が一の時にしっかり補償する家庭向けの火災保険です。 それぞれのニーズに合わせて、補償を追加してより充実させることや、 必要な補償に絞ることも可能です。
補償内容 ○=補償されます ×=補償されません
ワイド プラン | ワイド プラン | ベーシック プラン | ベーシック プラン | スリム プラン | ||
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火災リスク |
火災、落雷、破裂・爆発
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
風災リスク |
風災・雹災、雪災
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
水災リスク |
水災台風、暴風雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ・落石等による損害
|
○ | ○ | × | × | × |
盗難 ・ 水濡れ等リスク |
給排水設備の事故等による
水濡れ
給排水設備自体に生じた損害は支払い対象になりません。 |
○ | ○ | ○ | ○ | × |
建物外部からの
物体の落下、飛来、衝突
|
○ | ○ | ○ | ○ | × | |
騒擾、労働争議に伴う
暴力・破壊行為
|
○ | ○ | ○ | ○ | × | |
盗難、通貨等の盗難(保険の対象に家財を含む場合)
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
破損等リスク |
破損、汚損等
上記以外の偶然な事故による破損等
|
○ | × | ○ | × | × |
最も補償内容が充実しているのはワイドプランです。高台やマンションの高層階などにお住まいで、浸水・土砂崩れといった水災の危険がきわめて小さいと考える場合は、水災への補償を対象外としたベーシックプランが保険料においてお得です。 基本的に、火災以外の補償を全て対象外として保険料負担を抑えることは出来ません。 確かな安心を提供するためという観点から、「火災、落雷、破裂・爆発」「風災・雹(ひょう)災・雪災」「盗難」に対する補償は最低限必要と考えているからです。火災以外の心配はなく、補償範囲を可能な限り抑えて保険料を節約したいという場合であっても、スリムプランへの加入が必要となります。 建物を対象として「セコム安心マイホーム保険」に加入している場合、「盗難」補償はドアや窓ガラスの破損など、盗難(強盗・窃盗またはこれらの未遂も含む)によって、「建物」について生じた損害などを補償します。 上記の「費用補償」は「事故発生時の安心サービス」が自動でセットされています。 ただし、家財のみを保険の対象とする場合、対象とならない費用補償とサービスがありますので注意してください。
第3位 東京海上日動の火災保険 トータルアシスト住まいの保険の補償内容
お住まいや家財を様々なリスクから守り、日常生活の安心をお届けする火災保険です。
補償内容 ○=補償されます ×=補償されません
Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | マンション 向け タイプ | ||
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火災リスク |
火災、落雷、破裂・爆発
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
風災リスク |
風災・雹(ひょう)災、雪災
融雪水の漏入もしくは凍結、融雪洪水または除雪作業による事故を除きます。 |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
水災リスク |
水災床上浸水、地盤面より45cmを超える浸水、または損害割合が30%以上の場合
|
○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
盗難 ・ 水濡れ等リスク |
水濡れ給排水設備に生じた事故による水濡れ、または他の戸室で生じた事故による水濡れ
|
○ | ○ | × | × | × | ○ |
衝突など建物外部からの物体の衝突
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○ | ○ | × | × | × | ○ | |
騒擾・集団行動・労働争議に伴う暴力破壊行為
|
○ | ○ | × | × | × | ○ | |
盗難による窃取・汚損・き損
|
○ | ○ | × | × | × | ○ | |
破損等リスク |
破損
上記以外の偶然な事故による破損等
|
○ | × | ○ | × | × | ○ |
Ⅲタイプは「盗難・水濡れ等リスク」の損害を原因とする破損等は補償がありませんので注意してください。
第4位 日新火災の火災保険 住宅安心保険(総合型)の補償内容
「住宅安心保険」では、火災などの様々なリスクから住宅や家財を守ります。
補償内容 ○=補償されます ×=補償されません標準 | 破損汚損 補償 対象外 | 水災 補償 対象外 | 水災破損 ・汚損等 補償対象外 | 自然災害・破損・汚損等 補償対象外 | 火災リスク 限定 | ||
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火災リスク |
火災、落雷、破裂・爆発
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
風災リスク |
風災・雹災、雪災
|
○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
水災リスク |
水災床上浸水等の条件を満たさない損害は対象となりません。水災とは台風、暴風雨による土砂崩れを含みます
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○ | ○ | × | × | × | × |
盗難 ・ 水濡れリスク |
水濡れ自然劣化による雨漏りの損害や給排水設備自体に生じた損害は対象外です
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○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
物体の飛来・落下・衝突・
倒壊等
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
騒擾・集団行動・労働争議に伴う暴力行為・破壊行為
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
通貨・預貯金証書の盗難
保険対象が家財の場合のみ 現金20万円、預貯金証書は200万円あるいは家財保険金額のいずれか低い額が支払い限度額
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○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | |
破損 リスク |
破損・汚損等保険の対象ごとに1万円が自己負担額 保険の対象が家財の場合、1個または1組ごとに30万円が支払い限度額
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○ | × | ○ | × | × | × |
第5位 損保ジャパン日本興亜の火災保険 THEすまいの保険(個人用総合保険)の補償内容
「THEすまいの保険」は火災だけでなく、住まいを取りまく火災以外の事故やアクシデントにも対応しています。
補償内容 ○=補償されます ×=補償されませんベーシック Ⅰ | ベーシック Ⅰ水災なし | ベーシック Ⅱ | ベーシック Ⅱ水災なし | スリム Ⅰ | スリム Ⅱ | ||
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火災リスク |
火災、落雷、破裂・爆発
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
風災リスク |
風災・雹災、雪災
|
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
水災リスク |
水災台風や集中豪雨による洪水などの水災による損害を補償
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○ | × | ○ | × | × | × |
盗難 ・ 水濡れ等リスク |
建物外部からの物体 の落下・飛来・衝突自動車の飛び込みなどによる損害を補償
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○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
漏水などによる 水濡れ給排水設備の事故や他人の戸室で生じた事故に伴う漏水などによる水濡れ損害を補償します。
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○ | ○ | ○ | ○ | × | × | |
騒擾等集団行動などに伴う暴力・破壊行為による損害を補償します。
|
○ | ○ | ○ | ○ | × | × | |
盗難による・窃取・損傷・汚損盗難による盗取や損傷・汚損などの損害を補償 通貨等、預貯金証書等の盗難 ※家財が保険の対象に含まれる場合のみ補償
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○ | ○ | ○ | ○ | × | × | |
破損等リスク |
不測かつ突発的な事故 誤って自宅の壁を壊した場合などの偶然な事故による損害を補償
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○ | ○ | × | × | × | × |
第1~5位は以上になりますが、順位は入れ替わる場合があります。 第6~10位は、次の通りです。 第6位 GK すまいの保険(家庭用火災保険) 三井住友海上 第7位 マイホームぴたっと(住居建物総合保険) あいおいニッセイ同和損保 第8位 SBI損保の火災保険(住まいの保険) SBI損害保険 第9位 じぶんでえらべる火災保険 セゾン自動車火災 第10位 ホームプロテクト総合保険 AIG損保
台風や豪雨などで火災保険を利用する場合の注意点
火災保険を扱っている損害保険会社は、それぞれ独自の商品を販売しています。 そのため、サービスの内容が会社によって異なり、同じ補償内容ではありません。 また、火災保険の加入や見直しをする際にも、複数のプランのうち、いずれか一つのプランを選択する必要があります。 例えば、水災(水害)を補償してくれるプランと、そうでないプランがあります。 また、水災(水害)を補償してくれるプランの中でも、さらに細かく内容が分かれています。 補償してくれるプランの内容は、次のように区別されています。
水災を補償する契約で、火災保険の対象が建物の場合
- 洪水で床上浸水し、建物が損傷してしまった。
- 集中豪雨の影響で、土砂崩れが発生して、建物が全損になった。
- 住んでいる近くの河川が氾濫して、建物が床上浸水の被害に遭った。
水災を補償する契約で、火災保険の対象が家財の場合
- 床上浸水によって、半数以上の家具が使えなくなった。
- 床上浸水によって、1階の家電製品や家具が使えなくなった。
によって、水災(水害)に対する補償の内容が変わってきます。 どの場合であっても、単に建物が老朽化したことで発生した雨漏りは補償対象になりません。 次に台風や竜巻に対するプランの区別を見ていきます。
風災を補償する契約で、火災保険の対象が建物の場合
- 台風、竜巻等による強風によって、屋根瓦が破損した。
- 台風、竜巻等による強風によって、飛んできたものが家屋を直撃して、外壁が破損した。
風災を補償する契約で、火災保険の対象が家財の場合
- 台風、竜巻による強風によって、窓ガラスが割れて、風雨が入り、家電製品が壊れてしまった。(うっかり窓を閉め忘れていた場合は、補償の対象外)
によって、風災(台風、竜巻)に対する補償の内容が変わってきます。 住宅(家屋)を対象とする火災保険については、台風で屋根瓦が破損したり、飛んでしまうような風災による損害は補償対象となっているプランがほとんどです。 ただし、自己負担額なし、自己負担額を選べるといった形で、補償の充実度を変更できるケースもあります。 一般的に、火災保険が適応されない場合は以下の通りです。
修理業者が作成する見積もり書には「足場組み立て費用」を必ず見積もり項目に入れてもらうようにしてください。そうすれば、修理費用が20万円以上にはなるはずです。 屋根の修理業者は「金属屋根の工事業者」と「瓦屋根の工事業者」があり、それぞれ得意分野、不得意分野を持っているケースが多いです。 外壁の修理業者は、費用面だけに限らず、「親切丁寧に対応してくれる」「見積書が見やすく作られている」ことを選ぶ上での基準にしましょう。 「今使われている屋根・外壁(修理・補修)」や「新たに使おうとする屋根・外壁(リフォーム)」によって依頼する業者を適切に選ぶようにしてください。 火災保険の加入や見直しを検討しているのであれば、「火災保険の窓口」は無料で火災保険に特化した一括見積もりを行っているので、非常に心強いです。 上記の人気の高い火災保険ランキングで紹介されているサービス内容の充実した保険会社がズラリと並んでいるので、ぜひご覧ください。 「ネットからお申し込み→電話にて保険内容の詳細ご確認→見積もりのご提示→比較検討/契約」 という一連の流れになっています。 火災保険は自分の住まいに合ったサービス内容を的確に選ぶことがとても重要です。 何かあった際には担当者の方が窓口になってくれます。加入時だけではなく加入後も安心できます。 サービス内容をしっかりと比較して、火災保険の加入や見直しを検討しましょう。