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2025年は金融市場の大きなサイクル転換点 トランプ関税を占星術で解説




2025年1月20日、アメリカでトランプ大統領が誕生してから、世界の金融市場は大荒れしています。

今後どうなるのか、各国は対応できるのかなどについて金融占星術と世界情勢の観点から見ていきたいと思います。

2025年6月に生じる土星と海王星の接合(0度)と今後の景気予測

直近の3月下旬~4月4日の魚座のノード、土星、水星逆行、金星逆行の惑星集中は、ニューヨークダウ、ナスダック、日経平均などの株式市場の大暴落と密接な関係があります。惑星が集中すると良くも悪くもエネルギーが極端な形で顕在化するからです。

ノードと土星の接合は不景気を意味し、金星逆行も経済・金融政策のネガティブなサプライズの象意となります。さらに水星逆行は、情報の混乱や不意を突かれたようなニュースを暗示します。

1.魚座の惑星集中:「信頼の揺らぎ」と「市場の不安心理」

2.金星逆行(魚座):経済・金融の期待と裏切りのパターン

3.土星×ノード:景気の冷え込み、構造的な不況入りの兆候

この魚座の惑星集中は、魚座最後の度数29度に水星が逆行状態で3月30日~4月2日にかけて在住しました。同時期に海王星も魚座の29度にありました。

アナレティック度数である魚座29度とは何か?

どの星座においても、29度はサインの最終度数であり「アナレティック度数」と呼ばれます。

次の星座の0度の直前が29度であり、これまでの星座の性質に別れを告げることになるからです。

魚座29度は、12星座全体の最終地点であり、

宇宙的なサイクルの完了地点 魂の浄化の極致  輪廻の終わり 肉体と精神の解放

を象徴します。

魚座29度のサビアンシンボルは、「プリズムを通して美しい色に変わる光」です。

そのキーワードは「霊的洞察・感性の開放・自己と宇宙の合一」となります。

魚座29度は、現実(白い光)を超えた多層的な真理(プリズムによる色分け)が見える地点であり、感性・夢・精神世界が極限まで高まり、自己と世界の境界が溶ける領域とされています。

スピリチュアルな観点では、「精神的終焉と、次なる旅への霊的準備」というメッセージが込められています。

各惑星が魚座29度にある場合の一般的な象徴的意味を見ていきましょう。

土星 ⇒  社会的・制度的な「責任・構造」が終焉を迎える。古い秩序の崩壊。

海王星 ⇒  夢・幻想・集合無意識がピークに達し、全的な浄化や溶解が起こる。

惑星の接合(0度)⇒ 現実と幻想が完全に一体化」する。何が本物で、何が虚構か曖昧になる。

魂レベルの出来事 ⇒  個人や社会の深層心理・集合意識・カルマの解放や整理が促進される。

乙女座が個人レベルの浄化だとすると、魚座は集団精神の浄化、地球全体の集合意識の浄化と関係が強くなります。

精神世界のリーダー達が、「次元上昇・アセンション」という言葉を用いるのも、こうした背景があるからかもしれません。

それは、必ずしも、直ちに物質社会が霊的世界に以降するということではなく、人々の意識・精神状態が変容し、今世に生まれてきた「魂の目的」を見出す人々が増えることを示唆しているのだと解釈しています。。

このタイミングでアメリカのトランプ大統領が60カ国に対して大幅な関税政策を打ち出したのは偶然ではありません。宇宙のバイオリズムと彼の関税政策の発動が見事に一致していると捉えるべきです。

3月に起こった魚座の惑星集中の影響はいつまで?

最も強く出るのは3月20日〜4月10日です。

一旦は、トランプ政権への反発もあって、少し落ち着く場合があるかもしれません。

ただし、3月からの余波は、5月の土星0度ノード、6月の土星0度海王星で必ず再燃します。

加えて4月20日辺りから、獅子座に入る火星が、対極の冥王星と180度の関係となり、国同士の衝突や争い、揉め事、トラブル、強引な介入、戦争なども考えられます。

こうした一連の流れを踏まえると、一度傷ついた部分が回復していくよりも、むしろ「社会構造のリセット」へと続くと想定した方が理に適っています。

土星と海王星の接合(0度)が象意する世界情勢

土星と海王星の接合(2025年6月)という重大な惑星イベントは、中露(中国・ロシア)の地政学的動向とトランプ政権の関税政策が複合的に絡み合う結果となるでしょう。

土星と海王星のコンジャンクション(0度)は正確には2025年6月20日~21日頃(魚座末期、29度)に形成されます。※強力な影響力を持つ夏至の惑星の配置となります。

この2惑星のアスペクトは、良い形で出れば「理想と現実の建設的な融合」、悪い形で出れば「理想と現実の破壊的なギャップ」を意味します。

土星:構造、規律、制限、現実、政府、規制

海王星:幻想、イリュージョン、理想、詐欺、混沌、資源(特に石油・海洋)

そこに金融的意味を付与すると、

金融緩和バブルの崩壊、あるいは「実体のない金融システム」に対する揺り戻し現象が起こる可能性を示唆していると言えます。

最も大きな影響が出るのは、資源価格、特に石油と天然ガスです。過去のケースでは、土星0度海王星は原油価格の大幅な下落と連動していました。

6月に、あるいは6月以降に起こるであろう事象として、

資源価格の変動(特に石油・天然ガス)

国家的規制(特に中露の外貨・金融統制強化)の強化

グローバル・サプライチェーンの混乱と再編

関税政策発動による混乱が魚座末期であり、土星0度海王星は牡羊座の1~2度で形成されるので「過去30年のグローバル秩序の最終的な終焉」とも読めます。

ロシアホロスコープ(国家チャート)では、魚座にMC(社会的立場)を持つため、国家戦略の転換点になります。

具体的には、「資源を武器化する傾向の加速」「エネルギーや希少資源の供給制限による影響」が生じる可能性が高まります。

アメリカでは、2025年6月は、トランプ大統領の政策実行の第2段フェーズの始まりと言えます。

保護主義的な行動、関税の再導入・強化は、彼が2期目の大統領として当選した2025年1月20日にトランジット火星が逆行して蟹座に入っていたことが大きく影響しています。(※蟹座は身内を守り、自己防衛し、守りたい仲間を保護しようとする)

とは言え、2025年の土星0度海王星の影響は3月中旬から徐々に接近し、「現実から乖離した政策(人気取り、幻想的公約)」が目立つようになります。

金融市場はこれに反応して実体経済との乖離懸念から大暴落しているのです。

そして、この大暴落あるいは乱高下がこれからも続いていくでしょう。

過去の歴史から土星0度海王星のアスペクトを解釈する(1987〜1991年)

天安門事件・日本のバブル崩壊・ソ連崩壊という3つの出来事は、いずれも1989~1991年の「土星と海王星のコンジャンクション(0度)」期(山羊座)に起こっており、非常に意味深い天体の象徴性が含まれます。

中国の天安門事件(1989年)

日付 アスペクト 度数 出来事
1989年3月3日 土星0度海王星(1回目) 山羊座11度 天安門事件の準備段階、ソ連・東欧の緊張高まる
1989年6月24日 土星0度海王星(2回目・逆行) 山羊座11度 天安門事件(6月4日)直後、強硬体制の象徴
1989年11月13日 土星0度海王星(3回目・順行) 山羊座11度 ベルリンの壁崩壊(11月9日)直後の社会秩序崩壊

これらの時期には、土星(構造・権威・秩序) と 海王星(幻想・集団心理・溶解) が重なり合い、国家体制・経済秩序・価値観の崩壊が起こりました。

山羊座は「伝統的・慣習的な社会制度」を象徴する星座であるため、このコンジャンクションは既存体制の崩壊と新時代の到来を示唆しています。

日経平均のバブル絶頂(1989年)

日本経済も例外ではありません。この1989年の土星0度海王星の時期に、日経平均株価がバブルの絶頂を迎え、翌年すぐに大暴落するという経験をしています。

日経平均株価のピーク:1989年12月29日(38915円)

当時の天体配置:土星 山羊座15度 海王星 山羊座11度

日経平均のバブルのピークと、土星・海王星の合が完全に重なっていたのです。

ここでは、次のように解釈できます。

1.土星=現実が海王星=幻想と混ざり、経済的幻想が制度的に容認された時期

2.ピーク時に海王星の影響が残っており、市場はまだ夢を見ていた

3.土星がさらに進行することで「現実に直面」し、翌年にバブル崩壊となった

ソビエト連邦が崩壊した時との関係(1991年)

土星は1991年末に水瓶座中盤に移行済み

海王星も1991年には山羊座後半〜水瓶座前半へ

土星×天王星の合(改革)+ 海王星の構造溶解が背景にある

土星0度海王星(1989年)の「種」が、2年後にソ連崩壊として芽吹いた

直近の150年間の歴史を振り返ってみると、土星0度海王星のアスペクトは、バブルの崩壊や社会主義を政治体制とする国々の変化と関連が深いと言えます。

星座 出来事
1846年 水瓶座 共産党宣言、社会主義思想の誕生
1989年 山羊座 天安門、ベルリンの壁、バブル崩壊、冷戦終結
2025年 牡羊座(春分点) 来たる再構築期(幻想と制度の合一・新しい社会への刷新)

それはすなわち、(強欲的金融)資本主義の否定や修正という宇宙からのシグナルが生じていると考えています。

特にイギリスで18世紀後半から始まった資本家と労働者という圧倒的な権力関係の構図です。

その構図は、今現在においても、資本家が私腹を肥やし、非正規雇用など労働者が虐げられる出来事が多いという観点から根強く残っています。

トランプ大統領の独裁的な行動は、行き過ぎた資本主義が人類に何をもたらすのかを教えてくれることになる可能性があります。

2025年 今後の景気予測(占星術的シナリオ)

2025年4中旬〜5月中旬にかけて    魚座の惑星集中の影響が後退し、双子座木星の影響で一時的な回復ムード(テック・情報通信分野)が起こるかもしれません。

ところが、5月27日の新月図(1か月の周期の運気を見る)では、土星0度海王星がノードとも接合しており、しかもこの3つの感受点が木星と90度(スクエア)の凶角を形成しているのです。

木星と土星の90度は景気後退の一般的な象意です。そこに、土星0度ノードの不景気、木星90度海王星の資本流出、金融市場のダメージが重なっています。

こうしたことから、土星0度海王星が密接する2025年6月には、グローバルな経済秩序の混乱、資源外交・通商政策の見直し、金融市場における信用危機リスクなどが起こる懸念があります。

2025年下半期は、あらゆるレベル(発信される情報・政治・経済・社会構造)の二極化が進行し、表面的回復があるように見えても、根底には深い不安が渦巻いていることでしょう。

しかし、それは悪いことばかりではありません。気候変動や食料不足など様々な危機を抱えている人類が、新しい文明社会を築いていくための破壊と創造のプロセスだと見なすべきです。

新しい地球文明のために「今ここ」でできることを精一杯に行い、人と協調し、連携していく姿勢こそが、この試練を乗り切るための大切なカギを握っていると考えています。



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