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2025年における金融市場の大転換点




2025年1月20日、アメリカでトランプ大統領が再び誕生しました。
その瞬間、世界の金融市場は新しい波動に包まれたように見えます。

為替は荒れ、株式市場は一時的に不安定化しましたが、その後の展開は誰もが予想しなかった形を取っています。


ニューヨークダウもナスダックも、日経平均さえも歴史的高値を更新。
数字の上では繁栄が続くかのように見えます。
けれど、その奥では、別のサイクルが静かに切り替わり始めているのです。

トランプ関税と宇宙のリズムを重ねて読む

宇宙のリズムと経済の流れは、見えないところで密接に連動しています。
特に2025年は、「土星と海王星の接合(0度)」が魚座末期から牡羊座初期にかけて形成される年。

この二つの惑星が交わる時代は、人類にとって夢と現実の接合点を示すと古くから言われています。

1989年の接合が冷戦の終結とバブル崩壊を象徴したように、
今回もまた、経済の根幹にある信頼のあり方が、根底から問い直されていくでしょう。

魚座29度の物語~「終わり」と「始まり」の境界で

3月下旬から4月初旬にかけて、魚座に惑星が集中しました。
水星逆行、金星逆行、そしてノードと土星が重なる時期。
それはまるで、時代の終幕を告げるかのようでした。

魚座29度、すなわちアナレティック度数と呼ばれるこの度数は、12星座の旅の終着点。
輪廻の終わり、魂の浄化、そして「個人を超えた意識」への移行を意味します。
サビアンシンボルは「プリズムを通して美しい色に変わる光」。
白い光(現実)が多層的な真理の色へと分かたれ、
私たちが“世界をどう見るか”という意識そのものが変わることを示しています。

この期間、実際の市場では、情報の錯綜と急落・急騰が交錯しました。
水星逆行が示す「誤報と混乱」、金星逆行が映す「期待と裏切り」。
それはトランプ政権の強硬な関税発表とも時を同じくしていました。
宇宙のリズムが、人間社会の“決定のタイミング”と重なったのです。

土星×ノード×海王星~「信頼」の構造が揺らぐ

5月下旬から6月にかけて、土星と海王星が魚座の最終度数で重なり、さらにノード(運命軸)とも接合しました。

これは約36年ぶりの配置であり、「制度と幻想」「責任と信仰」が混ざり合うタイミングです。

土星は社会の秩序、海王星は集合無意識を象徴します。
この二つが重なると、目に見える制度の裏側で、信頼の基盤が再構築される
表向きには市場が堅調に見えても、その裏では「何を信じ、何を手放すか」という深い見直しが起きているのです。

過去を振り返れば、1989年の土星×海王星合は、
・中国での天安門事件
・ベルリンの壁の崩壊
・日本のバブル経済の頂点と崩壊
これらがほぼ同時期に起こりました。
山羊座という社会の骨格を象徴する星座で、既存体制が音を立てて崩れた時代です。

そして今回、土星と海王星は魚座末期(29度 → 牡羊座0度という境界を越えます。
魚座は「溶かす」、牡羊座は「生まれる」。
つまり、ひとつの文明サイクルの終焉と、新しい時代の胎動を告げているのです。

トランプ関税と天体の共鳴~「内へ閉じる力」の顕在化

トランプ大統領が60カ国に対して関税政策を発動したのは、偶然ではありません。
魚座から牡羊座への切り替わりは、「境界を再定義する」タイミング。
それまで曖昧だった国と国の関係が、はっきりと線を引き直される時期です。

蟹座を逆行する火星が「守りの衝動」を強調し、
彼の「アメリカ・ファースト」的政策をさらに強固な形に表したとも読めます。
金融・貿易の自由化にブレーキがかかり、
資源・関税・通貨のラインで世界が再び“壁”を作り始めるのです。

その影響は、表面上の株価よりも深く、通貨・エネルギー・信用に及びます。
特に海王星の象意である「石油・ガス・海洋資源」は、
政策の影響を最も受けやすい領域。
1989年の接合期に原油価格が暴落したように、
今年も原油価格が7月以降下落し続けています。

「幻想の終わり」と「新しい秩序の夜明け」

土星と海王星の接合が正確に形成されたのは、2025年6月20日頃
夏至と重なったこの瞬間、
見えない支配構造がゆっくりと崩れ始めました。

経済的には、緩和バブルの終焉、
政治的には、国家の再編と通貨制度の問い直し、
社会的には、「個人の幻想」と「集団の幻想」がぶつかる時代。
SNSの情報過多、AIによる言語の氾濫、そして人々の孤立。
それらはすべて、海王星的“溶解”の現象として読み解けます。

しかし、同時にこれは再生のプロセスでもあります。
古い信用が壊れるとき、新しい信頼が生まれる。
制度への依存が揺らぐとき、人と人との共感が芽吹く。
この転換期に、人類は「数字では測れない価値」を再び見つめ始めるでしょう。

経済サイクルと星のリズム~「幻想から実体へ」

春から初夏にかけての市場の急変は、
一見すると偶発的に見えますが、
占星学的には明確なサイクル転換のサインです。

5月27日の新月図では、土星と海王星がノードに接合し、
さらに木星と90度を形成。
これは「過剰な期待と現実の乖離」を示す角度。
金融政策やAI関連銘柄の過熱が続く中、
一部ではすでに冷却のサインが見え始めています。

木星が双子座を通過する5月〜7月は、一時的な明るさをもたらしますが、
その光の裏には、情報過多と短期主義という影も潜みます。
本当の豊かさは、数字の増減ではなく、
信頼の回復という見えない経済に移行していくのです。

歴史の鏡~1846年・1989年・2025年の共鳴

土星と海王星が接合するたびに、世界の「思想」が変わってきました。

星座 象徴的出来事
1848 水瓶座 『共産党宣言』発表、社会主義思想の誕生
1989 山羊座 天安門事件・ベルリンの壁崩壊・日本バブル頂点
2025 牡羊座 新しい経済倫理の胎動、資本主義の再定義

魚座の終焉と牡羊座の誕生。

それは、強欲的資本主義から「共鳴的経済」への橋渡しを意味します。
人々が「生産」よりも「関係」に価値を見出すようになる。
その萌芽が、すでにこの2025年に始まっています。

崩壊の向こうにある再生

2025年の金融市場は、まだ高値圏にあります。
しかしその強さは、表層の数字であり、
内側では「信頼の再編」が着々と進んでいます。

土星と海王星の接合は、幻想の崩壊であると同時に、
真実を取り戻す浄化でもあります。
混乱と不安の中で、人は本当に大切なものに気づき始める。

もし、いま世界が揺れて見えるなら、
それは壊れているのではなく、新しい秩序が形を探しているのです。

このサイクルをどう生きるか。
恐れではなく、誠実さと協調をもって。
それこそが、これからの時代における「投資」そのものだと、私は思います。

(更新:2025年10月)
参考資料:IMF『世界経済見通し』(2025年7月)、世界銀行『GEP』(2025年6月)、OECD『Economic Outlook』(2025年6月)など。



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