占星術・スピリチュアル

混乱した世界が秩序を取り戻すため、2025年7月~2029年6月における冥王星(破壊と創造)と天王星(科学技術)・海王星(精神性の高さ)の調和が鍵を握る!




ギリシャの大学では「私たちは現在、2115年に行なわれる歴史試験のために設定される質問を通して生きている」と生徒が先生に発言したそうです。

今日、世界が抱えている苦しみと不安の大きさは言葉ではとても説明できないほどです。

確かに、新型コロナウイルスのパンデミックは、スペイン風邪以来100年ぶりの規模です。

加えて、ロシアによるウクライナ侵攻は、敵国が原子力発電所を制圧するという前代未聞の様相を呈しています。

多くの占星術師は、コロナウイルスの発生やロシアの軍事侵攻と現在の惑星周期との相関関係を理解し​​ています。

2020年1月12日午後5時に山羊座で合流するようになった土星0度-冥王星のアスペクトは、1518年以降、この山羊座では発生していません。

2020年の土星0度-冥王星も、太陽と接合し、水星とも近距離にあります。

水星は肺と呼吸器系を支配し、太陽は心臓を支配します。

2020年2月に入り、これらの惑星に火星と木星が加わり、すべてのレベルで前例のない恐怖と社会の崩壊を示しました。

さらに、2022年2月24日、ロシアがウクライナ侵攻をした時の惑星の配置は、伝統的価値観や旧体制を重んじる山羊座のほぼ最後の度数の領域に金星(愛着)・火星(戦闘・攻撃性)・冥王星(破壊)が集中しています。

実はこの惑星の配置は、両国の国家体制に対して、重要な問いかけを行っているのです。

ロシアもウクライナも、9~13世紀にはキエフ大公国(キエフ・ルーシ)が起源であることから、プーチン大統領は「ロシア人とウクライナ人は歴史的に一つの民族として一体性があり、同じルーツを持つ兄弟国」だと論文で訴えていました。

しかし、山羊座の最後の度数に集中している上記の3惑星は、旧ソ連時代の「共和国としてのしがらみ」を捨てて、「ずっと愛着していた過去に回帰したい」という欲求を乗り越えていくことが必要であることを暗示しています。

ロシアとウクライナが、これからどうやって折り合いをつけていくかは、21世紀の国家の在り方に関わる貴重なテーマを浮かび上がらせてくれるでしょう。

新約聖書の「ヨハネの黙示録」は現在の世界的困難な状況を預言していた

新約聖書の最後に配された聖典であり、唯一預言書的性格を持つ書である「ヨハネの黙示録」には4人の騎士が登場します。

①赤い馬に乗っている騎士は手に大きな剣を持っている

→地上の人間に戦争を起こさせる役目を担っているとされる(火星)

②希望を意味する白い馬に乗っている馬の騎士は手には弓を持ち、頭に冠を被っている

→勝利の上の勝利(支配)を得る目的を担っているとされる(木星)

③社会の抑圧者としての黒い馬に乗っており、手には食料を制限するための天秤を持っている

→地上に飢饉・貧困・迫害をもたらす役目を担っているとされる (土星)

④青白い馬に乗っている騎士は、四人の中で唯一「死」という名を持つ

この騎士は、剣と飢饉と疫病と野獣によって地上にいる人間の四分の一を殺害する力が与えられる

→地上の人間を死に至らしめる役目を担っているとされる(冥王星)

こうした聖書の象徴は、2020年~2022年になって世界中のあらゆる場所、社会の構造に​​浸透し、ウイルスの拡大やウクライナの紛争、格差の拡大と価値観の分断、食料品価格の上昇として現われています。

私たちの社会インフラがどれほど機能不全になったとしても、私たちが世界中から生命を高める音が鳴り響いたように社会的結束を高めていくべきなのす。

結束の兆候として表れているのは、ソーシャルメディア、メール、電話に広がる真実の普及と親切さの高まりです。これは戦時下のウクライナの人々と他国の人々が親密に交流しているという現象からも窺い知ることが出来ます。

2020年、山羊座でのトランジット火星0度木星0度土星0度冥王星の結合的アスペクトは、世界中で恐怖を高めました。

2022年、山羊座でのトランジット金星0度火星0度冥王星の結合的アスペクトは、武力による威嚇と侵略を招きました。

土星はこの山羊座という星座の支配者でもあるので、それは包括的な地球規模の封鎖、経済の凍結、権威の規則を守るための必要性(または処罰に直面すること)を表すようになりました。

自国に他国の災い「感染症・戦争」が波及するのを避けるために。国々は国境を厳しくし、新型コロナウイルスの陰性証明を求め、NATOへの加入を求めるウクライナの望みは絶たれました。

ウイルスや暴君に対峙する態度は、まさに試練と忍耐を象意する土星の措置となりました。

その一方、土星は私たちのコミュニティの責任感覚を思い出させ、私たちの基本的で伝統的な生活様式を高く評価しました。

世界的に、私たちは高齢化社会に直面しています。

65歳以上の年齢層は、ウイルスや戦争被害に対して私たちの社会の中で最も脆弱です。

高齢者もミレニアム世代も等しく既存社会からの抑圧に苦しんでいる

高齢者世代の多くは、介護施設にいる人は訪問者を受け入れることができず、自己隔離している人は家族から離れています。また、遠方へ避難することも健康や安全性の観点から多大な苦労を強いられています。

彼らは脆弱なだけではありません。彼らは苦しんでいて、奪われていると感じているのです。

山羊座における惑星集中を通じて、多大な苦しみを経験している別の世代もいます。

ミレニアル世代は、出生図の山羊座に土星、天王星、海王星が在住する1988年~1993年の間に生まれました。これは、自らの理想を現実の中で追求し、従来にはなかった発想と行動で既存の集団社会を変えていく力を意味しています。

トランジット惑星が山羊座に集中するという配置は、ミレニアル世代の出生チャート上の惑星とコンジャンクション(接合)を形成しています。

ミレニアル世代もまた、大きな恐怖と不安に耐えており、前例のない時代の転換期における彼らの役割が注目されています。

土星0度冥王星は歴史の中でも感染症と密接な関わりがある

感染症に関して言及しますと、土星0度冥王星のアスペクトは、1980年代初頭のHIVエイズの台頭など、歴史を通じて馴染みがないわけではありません。

この2つの惑星の接合は、西暦541年から542年のユスティニアヌスの疫病(1億人を殺害した可能性)、1520年のアメリカ大陸での天然痘の発生とも関連しています。1350年のペスト(黒死病)でも見られました。

ただし、問題の舞台は部分的でローカルな地域ではないことに注意することが重要です。

現在、社会はグローバルで一つにつながっているため、何らかの問題が発生するとそれは途方もなく速いスピードで全世界に拡大していきます。

私たちは一致団結して協力する必要があり、さらに迅速かつ効果的に対処するための知識と高度な技術を追求することが大切です。

高い意識と科学技術の進歩の両立が、人類が抱える難問を解決する鍵となる

占星術の観点からは、海王星が魚座(精神性の高さを支配)であり、牡牛座(身体を支配)天王星(科学技術を支配)在住する今現在、意識の高まりと科学技術の進歩により、天王星と海王星が、冥王星と調和的な関係を持つことを通じて、人類が抱える難問に対する回答が見出せることを確信しています。

感染症を解決するというアプローチに関して言えば、海王星は医薬品をも象意しています。

2025年~2028年は人類にとって大きな転換点

天王星(科学技術)と海王星(医薬品・精神性の高さ)が60度という調和アスペクトを形成するのは、比較的遅く、2025年7月~2028年5月となります。

そのため、この頃には、乳幼児・高齢者・基礎疾患のある人を含めた対象者であったも、新型コロナウィルスのダメージを完全にコントロールする方法が確立している可能性が高いでしょう。

同じくして、冥王星(破壊と再生)と天王星(科学技術)が120度というメジャーな調和アスペクトを形成するのは、意味のある偶然の一致とも言うべき2025年7月~2029年6月になります。

この荒れ狂う世界情勢において、どちらも非常に大切な役割を担っている惑星ですが、後もう少しの辛抱というのが、地球全体を見渡した率直な宇宙のシナリオなのかもしれません。

ただし、天王星・海王星・冥王星は集合意識を代表する3惑星です。もっと大きな変化がその頃には起こっている可能性もあります。

加えて、冥王星と海王星が次のサインに移行する時期とも重なっているので、2020年の時点では到底考えられないような人間社会のポジティブな変革が起こっていることも考えられます。

ワクチン接種と経口薬の開発が新型コロナウイルス収束のタイミングが今後一致するとは限りません。

14日に一度の変異が見られる新型コロナウイルスに対して、ワクチンや経口薬がどれだけの抗体・免疫作用を示すのかは、まだまだ未知数です。

自然感染による集団免疫の方が新型コロナウイルスには効果的だという専門家の意見も多いのです。

実際に、新型コロナウイルスの問題は想定よりも少し早い時期に収束を示し、人類の3分の2が集団免疫を獲得することで、インフルエンザと変わらない病気に変わりつつあります。

人間は自然を支配し、征服することはできません。気候変動や環境汚染の問題を見てもそれは明らかです。

ピュシス(自然、身体)とロゴス(論理、言葉)の対話が新時代を切り開く

刻々と変異し、感染力を高めていく新型コロナウイルスを本当に害のない、害の少ないものに出来るかどうかは、科学万能主義ではない考え方が求められます。

具体的には、世界の根源であるピュシス(自然、身体)ロゴス(論理、言葉)が上手く対話できるかにかかっていると感じます。

ピュシスとロゴスの関係について、より良く理解できるコラムとして、今読むべき名作 漫画版『風の谷のナウシカ』を赤坂憲雄、川上弘美が考察するという朝日新聞の論評があります。

宮崎駿の苦悩や逡巡、透徹を追体験 名作を深く精緻に読み抜く論考も大いに参考になると思います。



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