北海道旅行

北海道旅行(小樽の朝市・祝津の感動的景色・にしん御殿)




4泊5日の北海道旅行も、いよいよ最終日です。

ここまでの行程記事

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小樽の朝食は鱗友朝市がマスト!!

次の日の朝は、5時くらいに起きて、タクシーで新鮮なネタを使った海鮮丼や刺身定食などを味わえる小樽の鱗友朝市に行きました。

ここは、朝の4時から営業しており、朝市内で買い物もできます。

また、その食材を調理してもらって、刺身や焼き魚、煮魚などで食べることもできます。

お店がいくつかある中で、「のんのん」さんの食堂に入りました。

基本的に地元の常連さんが多いみたいですが、今やかなり有名になっていて、交通の便がちょっと不便ながらも超お勧めのお店です。

市場の方が利用するだけあって、新鮮な最高の素材が卸値価格で味わえます!

これはオトク!

写真の鮭親子丼は厚切りサーモンにイクラもたっぷりのせてくれて1200円でした。

ホテルからタクシーで朝市に行きましたが、公共交通機関を使う場合は、JR小樽駅から手宮方面へ向かうバスに乗って、手宮バス停で下車して徒歩2、3分で行くことができます。

築港臨海公園 小樽港マリーナ 散策

お腹を満たした後は、タクシーでグランドパーク小樽に戻り、そこから朝の散歩に出かけました。

築港臨海公園からは海の景色が素晴らしく、本当に清々しい気持ちになりました。

海に浮かんでいるたくさんのボートが業務用なのか個人用なのか、見分けがつかなかったのですが、ここは、小樽港マリーナと呼ばれる場所で、「マリンレジャーの発信基地」となっているようです。

もちろん、観光船としてクルージングにも使われていますが、港自体は、個人向けのボートやヨットの保管を行っていて、免許さえあれば使えるレンタルボートも待機していると知りました。

今回は行けなかったのですが、青の洞窟と呼ばれる観光クルーズ船のプランもあるみたいです。

散歩の途中で、地元の人が犬を連れていたのですが、遠方から来たのを察知してくれたのかすごく懐いてくれました。とっても嬉しかった~。

散歩を終えて、グランドパーク小樽に戻り、チェックアウトを済ませました。

そこから、2日前にお世話になった気さくなタクシーの運転手に幸運にも観光案内をしてくださることとなり、小樽の名所を巡ってもらいました。

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祝津パノラマ展望台

まずは、祝津パノラマ展望台です。

四方が本当に美しい景色ばかりで感激しました!

小樽に来たら、この雄大な眺めを見逃す訳にはいかないな~と強く感じました。

 

展望台から小樽駅周辺を見渡ることもできます。

天気が最高に良かったので、この上ない絶景を堪能することができて有り難かったです。

その後は、おたる水族館にちょっとだけ立ち寄りました。

にしん御殿(旧青山別邸)

それから、登録有形文化財の小樽貴賓館に連れて行ってもらいました。

ここは、北海道屈指の歴史的建造物で、にしん御殿(旧青山別邸)や美しい庭園と咲き誇る花々が有名な見所です。

にしん御殿(旧青山別邸)は、にしん漁大網元の威信と十七歳の 少女の夢で建造された、「北の美術豪邸」と言われる北海道屈指の豪邸でした。

「にしん大尽」と呼ばれた青山政吉が、17歳の少女だった三代目の政恵と共に、芸術的な建築物を目指し、1917年(大正6年)から約6年半の歳月を要して完成させたのが、にしん御殿「旧青山別邸」です。

にしん御殿(旧青山別邸)の建築費は三十一万円で、当時、新宿の有名デパートの建築費が五十万円なので、いかに凄い豪邸かが分かります。

青山政吉は、総勢五十数名の職人たちに技を競い合わせ、材料は酒田から欅(けやき)を大量に運ばせました。 積雪の多い北海道では珍しい瓦葺き屋根で、軒下はすべて手彫りによる彫刻が施されています。

建築当初は隠居用でしたが、商業施設となってから一般人に知られるようになりました。

祝津がにしん漁で湧いていた時代は、バブル最盛期ような贅沢を極めていました。その時期は、明治から大正にかけてで北海道の日本海側は、にしんの群来で海は銀色に輝き、海岸は水揚げで活気に満ち溢れていました。

当時、小樽周辺には好漁場があり、漁師達はこの上なく繁栄していました。

春先の2~3ヵ月のにしん漁は「一起し千両」といわれ、その鰊漁だけで1年間の生活ができたようです。

旧青山家は、祝津の網元で小樽から留萌(るもい)にかけて、いくつものにしん漁場を経営しており、1914年(大正3年)頃には7500トン以上もの水揚げがあり、現在の価格に換算すると約25億円に上ります。

当時のにしん漁が小樽経済の基盤を築く重要産業となり、やがて、北のウォール街と呼ばれる程に、多くの都市銀行や商社が集まりました。

小樽の穀物相場はロンドンの相場に影響を与えるくらいの強い力を誇っていました。

明治維新後、近代化が進んでいく最中の小樽経済は、にしん漁によって支えられていたことが、にしん御殿(旧青山別邸)の豪華絢爛ぶりからよく理解できました。

しかし、にしん漁で財を成した豪邸のほとんどは、現在解体されています。

つまり、にしんは次第に小樽周辺では獲れなくなっていったのです。

その理由して次の3つが考えられています。

  1. 海水温の上昇  暖流の勢力が強くなったことや異常な海流蛇行による海流の変化、地球温暖化などの影響により海水温が上昇したため。海水の温度に敏感なにしんは海水温の上昇を避け、冷たい海を求めて北へ北へと移動していった。
  2. 乱獲  漁獲量の制限をせず乱獲を行ったため。日本のにしん漁には漁獲制限がなく、産卵のために日本海に来たにしんを獲れるだけ獲っていました。(明治30年には97万トン)その結果、にしんは子孫を残せないほど減少してしまった。
  3. 森林伐採  北海道を開拓するのに森林を伐採したため。開拓のための森林を伐採し、海岸線をコンクリート化することで、森林から海へ流れていた栄養が断たれました。これが海の砂漠化と呼ばれる磯焼けを招き、ニシンの産卵場所である海藻の減少をもたらした。森林伐採はにしんの餌となるプランクトンの減少にも繋がったという考えもある。

工業化に伴う自然破壊の影響なのか、地球温暖化の影響なのか、にしんの生態は変化し、漁場であった小樽周辺からはすっかり姿を消すことになっていきました。

さて、にしん御殿の凄さと人間の栄枯盛衰のサイクルが身に染みたわけですが、なかにし礼さん作詞で日本作詞大賞を受賞した名曲「石狩挽歌」の石碑が、旧青山別邸の入口の左側にあります。

目立つ石碑で、石狩挽歌の歌詞が台座に刻まれています。

挽歌とは、「エレジー」、つまり悲しみを歌った楽曲のことで、歌詞の切なさは、にしん漁で一旗上げようと大きな夢を見て、それをつかめないまま終わってしまう男女の無念の感情を物語っているように感じました。

その後、タクシーで美しい風景のスポットだけでなく、小樽のマイナーな場所を色々と回ってもらい、急な坂道をジェットコースターのように加速したスピードで降りるという女性運転手の神技も披露してもらいました。

小樽は、急勾配で狭い道もあり、そのような地域が結構な高級住宅街だったりします。

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この日は、前日より暑かったためか、タクシーの女性運転手もぐったりしていたようで、「少し休憩させてね~」と言われ、歩いて回れる海の見える場所で一旦タクシーから降りることになりました。

 

こんな綺麗な景色が見られるなら、「しばらく休んでくださって大丈夫ですよ~」と思いました。

とは言うものの、今日は旅行の最終日です。帰りの飛行機の時間に間に合わないといけません。

その旨を伝えて、JR小樽駅にタクシーで行ってもらいました。

1日挟んでの2日間お世話になったことに丁寧なお礼を伝えたところ、女性運転手も大変喜んでくれました。「また北海道に遊びに来てね~」と言われて、その場を後にしました。

帰路 千歳空港へ

上手く電車に乗れるタイミングだったで、そのまま新千歳空港駅までJR快速エアポートで直行しました。

時間的に少し余裕があったため、新千歳空港のターミナルビル内でお土産を買ったり、Royce' Chocolate Worldのチョコレート工場の現場を見たりしていました。

その後、ジンギスカンを夕食に食べて、関空行きの帰りの飛行機に乗りました。

たくさんの感動的な体験に恵まれただけでなく、この上ない貴重な時間を過ごすことができて、とても嬉しく思いました。

また、タクシーの女性運転手は小樽出身で、道産子ならではの地元話を聞けたこと、優しい温かい気持ちに自然となれる愛想の良さに、こちら側も心からリラックスして旅ができたことに本当に感謝しています。

北海道ふっこう割が決定!

【重要情報】日本政府は2018年9月28日、北海道地震の被災地に対する支援策をまとめ、観光業の復興を促すために、北海道内の旅行料金を1泊最大2万円補助する「北海道ふっこう割」を実施する方針を決めました。

「ふっこう割」は、ツアー旅行を対象に、日本人は3泊まで、外国人観光客は5泊まで、料金の最大7割の補助が適用されます。

また、停電で搾乳ができなかった乳牛の治療支援など、被害を受けた農林水産業や中小企業の支援策も盛り込みました。

台風被害で外国人観光客への情報提供が遅れた教訓を踏まえ、政府観光局が運営するコールセンターの体制も強化する予定です。

安倍晋三首相は、北海道地震などの関係閣僚会議で「2020年に外国人旅行者数を4000万人とする目標の達成に向け、安全、安心な日本を改めて海外に向けて発信していく」と述べました。



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