函館から大沼公園へ自動車で向かいます。
約30kmの距離で、時間は空いていれば、45分~50分くらいあれば、急がなくても着く近さです。
目次
日本新三景・日本紅葉の名所100選に選定されている大沼公園
大沼公園は、年間で約140万人が訪れる人気の高い観光スポットであり、国定公園でもあります。
(※国定公園とは、日本において国立公園に準じる景勝地として自然公園法に基づいて環境大臣が指定した公園のことで都道府県が管理します。)
駒ヶ岳の火山活動によってとても大きな湖があり、126もの小島が浮かんでいます。
大沼、小沼、じゅんさい沼といった3つの湖沼からできています。
詳しくは大沼ップという公式HPをご覧ください。大沼公園に関するほぼ全ての情報が網羅されています。
少し曇っていましたが、湖の水は本当に綺麗で、自然の中にいることの心の静けさが実感できます。
こちらは、大沼公園から見える雄大な駒ケ岳の風景です。
ボートや遊覧船を使えば、湖の真ん中から、駒ケ岳を望めるので、最高に美しいロケーションとなります。
てこぎボートやペダルボートの貸し出しが行われており、ペダルポートでボート遊びを楽しみました。
遊覧船のようなスピードはなく、すごく広い大沼公園を周遊するには無理がありますが、桟橋の近くで湖の中を行ったり来たりするのはとても面白かったです。
◎ペダルボート(30分)
2人のり 1隻 1,500円
4人のり 1隻 2,500円
6人のり 1隻 3,000円
◎てこぎボート(60分)
2人のり 1隻 1,500円
3人のり 1隻 2,000円
◎遊覧船で湖一周(所要30分)
中学生以上 1,100円、小人550円
◎モーターボート
一般 10分 1,600円 2名より出航
貸切 15分 7,200円(追加1人2,400円)
貸切 20分 9,600円(追加1人3,200円)
という料金体系です。
営業日時は8時〜17時(5月〜10月)で、4月・11月・12月不定期運航となっています。
大沼公園駅前の「大沼観光案内所」(連絡先 0138-67-2170)では色々と詳しい情報を教えてくださいます。
小島と調和の取れた湖沼は、まるで神の見えざる手によって作られたメガ級の日本庭園のようです。
大沼公園の魅力的な景観は、1915年に「日本新三景」として選定され、2010年には「日本紅葉の名所100選」にも選定されています。
日本三景と日本新三景の違い
1643年9月、江戸時代前期の儒学者である林春斎が、「日本国事跡考」の書著のくだりで、「陸奥松島・丹後天橋立・安芸厳島」は卓越した三つの景観という風に漢文で表現しました。
さらに、1689年3月、天橋立を訪れた儒学者である貝原益軒が、『己巳紀行』の著書の中で、天橋立を「日本の三景の一とするも宜也」と記しました。
これが「日本三景」という言葉の文献上の初出とされています。
「日本三景」とはどこか?
- 松島 宮城県宮城郡松島町を中心とした多島海
- 天橋立 京都府宮津市にある砂嘴
- 宮島(厳島) 広島県廿日市市にある厳島神社を中心とした島
日本新三景は、日本三景にちなんで実業之日本社が主催して選定を行った全国投票の結果を反映しています。
(※砂嘴〈さし〉とは、海岸や湖畔にほぼ平行な水の流れが砂を一定方向に運搬し、この沿岸流で運ばれた砂が堆積してできる地形のこと。)
「日本新三景」とはどこか?
- 大沼公園 北海道亀田郡七飯町にある堰止湖
- 三保の松原 静岡県静岡市清水区にある砂嘴
- 耶馬渓 大分県中津市にある渓谷
大沼公園は、大小の湖沼や北海道駒ヶ岳など周辺の総称として「大沼」とも呼ばれています。
大沼という地名はアイヌ語の「ポロ・ト」に由来しており、ポロは「大いなる」を意味し、トは「湖沼」や「水溜まり」を意味しています。
三保の松原は、富士山および伊豆半島を眺望できる場所で、2013年に「富士山・信仰の対象と芸術の源泉」の一部として世界文化遺産に登録されました。
耶馬渓 (やばけい)は、日本最大の溶岩台地が山国川などに浸食されてできた峡谷で、青の洞門のある「競秀峰」は耶馬溪に含まれます。
大沼公園の散策コース
歩いて散歩できるコースもあり、大沼と小沼の一部の島の間には、橋が架けられており、周遊コースとなっています。
自然豊かな沼には、コイ、フナ、ウグイ、ワカサギなどの魚類が生息しています。
ワカサギは、現在でも養殖が続けられているそうです。
これらの中には明治から昭和初期にかけて移入されたものもあり、ワカサギは現在でも養殖が続けられています。
大沼公園には4つの基本ルート(湖一周散策コース)があります。
湖畔をぐるりと一回り周遊できる最長コースは1時間~1時間40分、最短コースは15分くらいで歩けます。
公園広場から島々に架かっている橋を渡って散策を楽しめますし、レンタサイクルを使って爽やかに湖畔を一周することもできます。
「千の風になって」の名曲が生まれた大沼公園
ルートの途中には「千の風になって」の記念碑が立っています。
新井満さんが作詞作曲した名曲「千の風になって」は、何とこの大沼公園で誕生したというエピソードがあります。
実際に、新井満さんは、毎年、大沼公園を訪れ、壮大で静かな大自然の中で過ごしているそうです。
「千の風になって」の名曲は、大沼公園の美しい自然の造形美を伝えていく意味も込められていると思います。
「千の風になって」の記念碑は、「再生」をイメージしており、、自然石のななえ石が大地から力強く湧き出る形を表しているそうです。
(出典:七飯町)
大沼公園の伝統的なグルメ 大沼だんご
大沼公園のグルメとして、「元祖大沼だんご 沼の家」がとても有名です。
このお店は、大沼が道立公園に指定された1905年より創業しており、昔と変わることのない製法と美味しい味を守っています。
(出典:じゃらん)
柔らかく、程よい甘さの口当たりは本当に最高です。
さて、そこから湾岸沿いを自動車で走って、洞爺湖に向かうことにしました。
ふとした寄り道でも出会える北海道の美しい自然の風景
途中で少し寄り道をして、こんな美しい緑の自然に出会うことができました。
道路の休憩スペースとしてのちょっとした広場なのですが、さすが北海道の自然の美しさと鮮やかさはたとえ名前の知れ渡った観光スポットでなくとも、見応えのある場所が多いです。
この辺りは、北海道の広大さを表現しているかのように、住宅も、ポツンと一つ、二つ建っているだけです。
サイロ展望台から見える洞爺湖の絶景に感動!!
2時間弱くらいで、ようやく洞爺湖のサイロ展望台に到着しました!
展望台からの景色は本当にすごくて、ここから素晴らしい自然美を眺望することができます。
サイロ展望台からが、一番見事な洞爺湖の景色が見えるとも言われています。
洞爺湖だけでなく、有珠山と昭和新山も堪能できます。
2階には2018年1月にリニューアルされた展望レストランもあり、ウッドデッキも新設されています。
やや曇っていたのですが、それでも、立派な中島と湖のコントラストは素晴らしかったです。
この中島には、洞爺湖汽船が運航している「中島巡り遊覧船」を通じて渡ることが可能です。
エスポアールと呼ばれる遊覧船は、定員が700名で、美しい洞爺湖を巡りながら食事も楽しめます。
夏季運航コース【4月下旬~10月末日】
運航時間 8:00~16:30(30分毎)
所要時間 中島に下船しない場合は約50分(駅前桟橋~中島~駅前桟橋)
中島に下船した場合は30分後の船に乗り換えて約80分
冬季運航コース【11月~4月初旬】
運航時間 9:00~16:00(60分毎)
所要時間 中島には下船出来ないため約30分~45分
また、ランチクルーズは、5月上旬~7月中旬と9月上旬~10月下旬にかけて利用できます。
料金(遊覧船+昼食)
大人 2,200円
小人 1,650円(小学生)
時間 11:00便 12:00便 13:00便
洞爺湖は、2008年に日本百景に登録されており、その雄大な風景は非常に有名で、多くの観光客で賑わっています。
国内の観光客だけでなく、中国人にも大人気のようです。
地球環境を保護していくための象徴的なシンボルとなった洞爺湖
2008年7月には、福田総理が主導して洞爺湖サミットが行われ、ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパが会場として選ばれました。
北海道洞爺湖サミットの主要議題は、数多くの気候変動(異常気象)をもたらしている地球温暖化問題です。
2007年5月、国際交流会議「アジアの未来」晩餐会で、当時の安倍総理が演説の中で掲げた長期ヴィジョン「美しい星50」の象徴的なスポットが、北海道にあるこの「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」なのです。
「美しい星50」では、世界全体のCO2排出量を現状から2050年までに半減する長期戦略が示され、環境と経済の両立など3原則を提唱しています。
このヴィジョンを表明した2008年から、日本は二酸化炭素ガスの排出量取引について政府・内閣レベルで本格的な取り組みを開始しました。
その時から、北海道の美しい大自然の中にある洞爺湖は、地球環境を保護する上での代表的なシンボルとして世界的に広く知られるようになっていったのです。
洞爺湖は、サミット参加国に対して「日本が環境に深い関心を持っている」ことをアピールするための最適の場所として選ばれました。
宿泊地のキロロリゾートへ急いで出発!
実はこの時点で、すでに午後4時30分過ぎになっており、急いで自動車にて宿泊先のキロロ トリビュートポートフォリオホテルへと向かいました。
ホテルに着いたのは、6時15分、チェックインを済ませて部屋で荷物の整理が終わった時は、7時30分くらいになっていました。
いつ来ても、美しい外観とホテル内の高級感に心が満たされます。
イタリアンレストラン「アラ・モーダ」でゆっくりとコースの夕食を頂きました。
露天風呂のある温泉に浸かった後はもう11時過ぎでした。
一日の疲れを癒すべく、すぐに就寝しました。
充実した2日目はこれで完了です。