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【水星】占星術の基礎惑星について知る~自己実現、自己表現の手段としての知性




水星  思考する私  物事を考える方向性 意思伝達の仕方 コミュニケーション能力

水星は一般的に知性、精神活動、思考する方向性、理解力、認識力、判断力、コミュニケーション能力、読み書きする能力などを表します。

水星は太陽に一番近く、以前は太陽の分身と解釈されていました。つまり、水星の知性は、太陽の自己実現を助けるための基本的な手段なのです。

自分の考えを他者や社会に伝達し、表現する能力の高さは、人生の目的を達成するため絶対的に必要です。対外的に評価される知性や才能、能力は会話力や文章力も含まれます。

水星の配置を知る事で、その人の意識の方向性や物事の考え方、興味のある分野などを知ることができます。

例えば、牡羊座の前半度数に水星がある人は、自分よりの視点に立った物の見方をし、非常に純粋無垢な思考を持っています。それに対し、天秤座の水星の人はビジネスや恋愛における駆け引きが上手で社交性に恵まれているので、常に相手との関係を考慮にいれた上でバランスよく物事を考えようとします。蠍座の人は、一見秘密主義的で自分の本音をなかなか出しませんが、鋭い洞察力を持っているので、謎を説くような作業、研究職などに向いています。

このように水星の配置は、その人の知性、思考パターンの特徴をはっきりと示してくれます。

つまり、効率的な勉強の仕方、学問における適性(理系、文系など)や仕事上の適性、どのような職業で有能さを発揮できるかを水星によって知ることができます。

また恋愛やビジネス交渉など人と関わる状況で、自分が気になっている相手の物事の考え方、物の見方が分かるので、それを把握すれば非常にメリットが大きいと言えるでしょう。

「自分がこういう伝え方をすれば、相手はどう受け止めるか」、「相手は好き嫌いの感情で物事を考えるか、それとも理性や論理を尊重するか」、それを水星は教えてくれるので、対人関係におけるコミュニケーションで大いに役立てることができます。

水星の影響が最も強く現れてくるのは、8歳から14歳までの年齢域、学童期から思春期直前までです。その時期に学んだことが、水星の才能や知性の基礎を形作っています。少年少女時代の友達との関わり方やコミュニケーションの仕方も表していて、それは大人になってからも言葉や思考を使う上で社会生活に大きな影響を与えています。

インドの数秘術では5に関連しています。

金融占星術 マーケット(マクロ経済・金融)から見た水星の意味

太陽系において、水星の公転周期は0.241年(約2.9ヶ月)であるため、日数に直すと0.241×365.24日=88.0228日(約88日)です。

一つの星座に滞在する期間は、水星は逆行による静止状態がない場合、約2週間~3週間となります。

水星が逆行する場合は、約2ヶ月間も一つの星座に滞在します。

こうした水星の逆行期は115.9日(約3.8ヵ月)に一度という高い頻度で発生し、1年の中で約3回もあります。(逆行期間は約3週間)

水星はコミュニケーションを通じたビジネスに限らず、物流などを含めた商業的活動を意味します。

水星が他の惑星とアスペクトを形成すると、取引量の増加すなわち売買高が増加する傾向があります。

その度合いは、アスペクトする惑星や水星が滞在している星座の影響を受けます。

水星は「知性・思考」を意味するので、金融市場では日常的に大きな影響を与えています。

特に市場センチメント(市場心理・投資家心理)が揺れ動くことが多いのは、

1.株式指数・商品先物・外国為替証拠品取引(FX)などにおける特定日

2.水星が特定の星座を移行している期間

3.逆行している期間

となります。

特に市場関係者の間で水星逆行期が話題になることは珍しくなく、相場の天底や天井に重なっているケースも定期的に見受けられます。

水星はマーケット(マクロ経済・金融市場)において、

交通・情報・通信関連・売買高・出来高・商業・銀行・穀物・波打つ早い値動き・水を差す値動き

を意味します。

金融市場のサイクルにおいて、水星の公転周期とよく似たものは、

日本国債先物(90日)・日経平均のハーフプライマリーサイクル(7~11週)、シカゴ大豆(10~14週)、シカゴ小麦(10~14週)

となります。

※ハーフプライマリーサイクルとはメリマン氏のサイクル理論の用語です。

水星がある星座から次の星座(例・牡羊座から牡牛座)に移行する時、相場が変化するサイクルを示すのは、

商品相場(資源・穀物など)プラチナ相場・日経平均株価・ドル円相場における短期的なトレンド

となります。

水星にとって、有利な星座は双子座 (本来の座)と乙女座(高揚の座)であり、不利な星座は射手座 (障害の座)と魚座(減衰の座)なので、こうした星座に水星がある時は、相場の環境認識を行う上で気を付ける必要があります。

水星の逆行期間中は、人間の心理状態が不安定で、コミュニケーションや情報通信において混乱・トラブルが起きやすい傾向があります。

水星の逆行期間は、金融市場が乱高下しやすく、相場環境に大きな変化が生じやすくなります。

水星の対応石について

水星・エメラルド(代替石 アベンチュリンなど)



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