木星 社会的幸運 成功のポイント 寛大さ 高度な思想 学問、宗教性 拡大と発展の方向性
木星は基本的に保護、発展、援助を意味するので、人生で向かっていこうとする方向に対して肯定的なエネルギーで後押しし、大きな支援をもたらしてくれます。
伝統的な占星術では惑星の中で最も大きな幸運をもたらす吉星と呼ばれています。木星の配置は、その人がどういう人生の進め方をすれば成功や発展性を手に入れることができるのかを示しています。
木星による影響を知ることで、各々が成功するための糸口、幸運を獲得する仕方が理解できます。
成功という定義は各個人によってその意味付けが異なります。社会的なビジネスにおける成功、家庭における円満な家族関係の成功、プライベートな対人関係で愛されるという成功、体調管理、健康上のトラブルを解決するという成功など様々です。
生まれた日や時間、場所などによって、人それぞれ成功しやすい分野が幅広く異なりますが、自らのホロスコープにおける木星の特徴を知ることは、幸運を受け取る秘訣や精神的、物質的な恩恵を授けてくれる要素を的確に把握することにつながります。
木星の影響が良ければ、陽気で寛大、楽観的な性格となり、出世や富、名誉と縁が出来て博学な人となります。木星の悪ければ、重要な局面で判断力が鈍ったり、盲目的な楽観主義に陥って、大きなお金の流れを創造する投資で失敗したり、社会的な実績、評価に著しい傷がついたりします。
良好な運気を持っている木星は公明正大な形で、ビジネスや経済力において大きな成功をもたらしてくれる惑星なのです。加えて、木星は高度な思想、哲学、学問、宗教に関する指向性を教えてくれます。学生や研究者であれば、どういった分野が正しい見識を与え、学究的な方向性において賞賛や評価を得ることができるのが分かることでしょう。
木星は落ち着きと包容力を持っているので、木星の配置が良い人は他者から感謝され、親しまれる傾向があります。
どんな努力家で自分に厳しい人でも、落ち着いて居心地の良くできる時間や空間というものは必要です。
木星の特徴を知ることで、自分がリラックスしてくつろげる環境条件が分かりますし、ビジネスの場面、相手が喜ぶことを把握し、交渉事を有利に進めることも可能となります。
木星の影響が最も強く現れてくるのは、45歳から54歳までの年齢域、人生観がしっかりと定まり、社会のために貢献しようとする人達に好ましい追い風を授けてくれます。
木星は社会的な認知と人生全般にまつわる安定性を叶えてくれます。
インドの数秘術では3に関連しています。
金融占星術 マーケット(マクロ経済・金融)から見た木星の意味
太陽系において、木星の公転周期は11.86年(約12年)であるため、日数に直すと11.86×365.24日=4331.7464日(約4332日)です。
一つの星座に滞在する期間は、約1年間となります。
木星の逆行期は1年間の中で1度起こります(逆行期間は約2ヶ月半)
木星の性質は拡大・発展・膨張であり、楽観主義や幸福感と密接に関係するので、木星の影響が良い時は金融市場において強気になることが多いです。
木星が他の惑星とアスペクトを形成する場合、特に土星・天王星・海王星・冥王星と吉角(60度・120度)を形成すると景気が上向き、株式や商品の相場が上昇するトレンドが発生します。
逆に土星・天王星・海王星・冥王星と凶角(90度・180度)を形成すると、景気が落ち込み、相場が下落するトレンドが発生します。
金融危機の余波が残ると同時に厳しい景気後退期の最中であった2010年~2011年には、木星180度土星と木星90度冥王星の凶角によって多くの(個人・機関)投資家が保有する資金が損なわれ、ギリシャやスペインなど多くのEU加盟国が経済的な困窮に苦しんでいました。
ただし木星と海王星の180度はお互いの力を正面から引っ張り合い、刺激し合うことで、拡大のエネルギーをさらに広げていく作用があるため、投機的なバブルやミニバブルなどを発生する場合があります。
例えば、2012年7月に形成された木星180度海王星の影響で、日本ではアベノミクスに対する期待買い資金が株式市場に流入し、7000円台だった日経平均が2万円を超える推進力となりました。
土星・天王星・海王星・冥王星と接合(0度)すると、良くも悪くも景気の動向や相場の値動きが極端にどちらかに偏る傾向があります。
リーマンショックが起こった2008年には木星と冥王星と火星が接合し、破壊的な金融危機をもたらしました。
これは火星と冥王星という破壊と暴力の組み合わせを、木星が拡大させたことを意味します。
2020年には木星と土星が接合し、約20年サイクルで生じる社会変革の一環としてデジタル化が一気に加速し、オンライン飲み会やリモートワークが普及しました。
2020年は不思議な年で木星は土星だけでなく冥王星とも接合しています。その影響力は凄まじく、コロナショックで世界中の株式指数が大幅下落しただけでなく、直後にコロナバブルで世界中の株式指数の大幅上昇が発生しています。
ロシアによるウクライナ侵攻が起こった2022年には木星と海王星が接合し、貴金属や原油、穀物などの商品相場が高騰し、デフレが染みついていた日本でもインフレが明確になりました。
木星はマーケット(マクロ経済・金融市場)において、
膨張・拡大・発展・ポジティブな思考・値幅が伸びる・買い・強気・インフレ・豊作・投資の活発化・金利・上昇トレンド
を意味します。
金融市場のサイクルにおいて、木星の公転周期とよく似たものは、
バブルの発生と終わりのサイクル(10~12年)・太陽の黒点周期(11年)・小麦相場(12年)・CRB指数(12年)・原油相場(12年)・長期金利(12年)
となります。
※CRB指数とは米国の商品先物取引所等で売買されている商品価格から算出される国際商品先物指数のことです。
具体的には「原油・天然ガス・金・銀・銅・アルミニウム・ニッケル・トウモロコシ・大豆・小麦・砂糖など」が含まれます。
木星の周期は、株式指数や原油などの商品を含めてほぼ全ての相場が変化するサイクルと合致します。
木星がある星座から次の星座(例・牡羊座から牡牛座)に移行するのは1年毎なので、その年に木星が入っている星座が象徴する分野に幸運がもたらされます。
例えば、牡羊座であれば鉄鋼やスポーツ、牡牛座であれば建築や農産物、双子座であれば情報通信や輸送手段、蟹座であれば家庭用品や不動産、獅子座であればレジャーやエンターテイメントという具合です。
木星にとって、有利な星座は射手座 ・魚座(本来の座)と蟹座(高揚の座)であり、不利な星座は双子座・乙女座 (障害の座)と山羊座(減衰の座)なので、こうした星座に木星がある時は、相場の環境認識を行う上で気を付ける必要があります。
海王星と共に木星は魚座が本来の座であるため、支配星として原油の相場に大きな影響力があります。
2022年は魚座に木星と海王星が入室し、尚且つ接合したため原油の価格が暴騰しました。
木星の逆行期間中は、悲観主義やネガティブ思考が生じやすいため、社会全体における拡大や発展のスピードが落ちて現状維持あるいは停滞の傾向が出てきます。
木星の逆行期間は、金融市場のレンジ相場か下降トレンドが目立つので慎重に相場と向き合う必要があります。
木星の対応石
木星・イエローサファイア(代替石 イエロートパーズ シトリン)