環境管理センター 【銘柄コード:4657】が4月26日大引け後(16:00)に決算を発表しました。
2019年6月期第3四半期累計(18年7月-19年3月)の連結経常損益は2億4900万円の黒字(前年同期非連結は5000万円の赤字)に浮上し、通期計画の8000万円に対する進捗率が311.3%とすでに上回っています。
2019年1-3月期(3Q)の連結経常利益も前年同期非連結比2.2倍の2億8100万円に急拡大しており、売上営業利益率は16.2%と大きく好転しています。
環境管理センター・ストップ高買い気配が続く
環境管理センターは、2019年6月期第3四半期累計(18年7月-19年3月)の営業損益を2.55億円の黒字と発表しました。
第3四半期末の受注残高は11.21億円と豊富で、土壌・地下水分野の競争力を高めており、通期の上方修正への期待が広がっています。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 | 1株配 | 発表日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
単 2017.06 | 3,799 | 182 | 171 | 144 | 31.9 | 3 | 17/08/14 |
単 2018.06 | 3,572 | -125 | -135 | -153 | -32.7 | 0 | 18/08/17 |
連 予 2019.06 | 4,000 | 100 | 80 | 40 | 8.6 | 0 | 18/08/17 |
前期比 | +12.0 | 黒転 | 黒転 | 黒転 | 黒転 | (%) |
(出典:株探)
また、2019年4月16日に発表した、中国浙江省に嘉興市九分鐘生物科技と合弁で、悪臭対策に特化したコンサルティング会社を設立という材料が引き続き好感されています。
中国では大気汚染が深刻な社会問題となっており、悪臭問題も顕在化しつつあります。
中国では悪臭分野専門の研究機関はまだ少ないので、環境管理センターが現地の合弁会社を通じて、悪臭対策のコンサルティングを行う計画です。
こうした業績の黒字化+中国という大国への進出が今後の成長企業として期待され、株価はうなぎ上りに急騰しています。
(出典:ヤフーファイナンス)
5月13日につけた最高値は1327円であり、2018年8月時点から見て約1.2倍、12月時点からみて約6倍となりました。
あまりに上昇スピードが速いため、今後は下落調整していくものと思われます。
とは言え、底値が確認されれば、再び強い値動きになる可能性を秘めています。
環境管理、今期経常は黒字浮上へ
今期の業績予想
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株益 | 1株配 | 発表日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
単 2017.06 | 3,799 | 182 | 171 | 144 | 31.9 | 3 | 17/08/14 |
単 2018.06 | 3,572 | -125 | -135 | -153 | -32.7 | 0 | 18/08/17 |
連 予 2019.06 | 4,000 | 100 | 80 | 40 | 8.6 | 0 | 18/08/17 |
前期比 | +12.0 | 黒転 | 黒転 | 黒転 | 黒転 | (%) |
直近のIR情報&好材料
- 当期の売上高は、前回業績予想より、売上高が増加するとともに、第4四半期に売上げた物件の利益率が想定よりも良かったこと、また経費削減を努めた結果、営業利益、経常利益、当期純利益は業績予想値を上回る結果となりました。
- 当社は、東日本大震災および福島第一原子力発電所事故の発生以来、福島県内の環境放射能測定、各種コンサルタントを通じて復興の一助となるべく対応して参りました。帰還困難区域を除く除染特別地域の面的除染が完了致しましたが、今後も引き続きの除染活動や除去土壌の中間貯蔵施設への輸送、福島第一原子力発電所の廃炉が進むなか、当社は福島県内での一層のお客様のご要望にお応えすべく、福島県浜通り地域に現場ニーズに即した拠点として、「ふくしま浜通りイノベーションセンター」を設けることといたしました。当社は今後も測定、コンサルタントにとどまらず、技術革新をもって福島の復興を支援してまいります。
環境汚染への取り組みに新しい合弁会社を設立
環境管理センターは、フィールド・パートナーズと土壌・地下水汚染分析の合弁会社を設立を5月30日に発表しており、その相乗効果も今後、見込めることになりそうです。