遺伝子治療

株式投資

今後はDNAメチル化酵素がバイオ治療の主役となる~株式市場ではアンジェスに期待!!~




5月12日のNHKスペシャルで放送された「シリーズ人体Ⅱ遺伝子 第2集・DNAスイッチが運命を変える」において、がん細胞の修復にDNAメチル化酵素が大きく関与していることが、研究者の間で分かってきました。

DNAメチル化酵素を投与することで、末期の肺がん消滅などもCT検査で確認されており、今後の西洋医学の大きな進歩に貢献することになりそうです。

また、NHKスペシャルの「DNAスイッチが運命を変える」の番組内では、がん細胞の修復だけに留まらず、若返り、記憶力増加、音楽などの能力向上、肥満、糖尿病といった身体の様々な機能は、DNAのオンとオフのスイッチの切り替えによって大きく変化することが判明しつつあることが紹介されています。

日本国内、海外の医科大学や研究機関だけでなく、民間企業の研究開発においても、DNAメチル化酵素の実用化は進んできています。

そこで、株式市場では、まだ値動きは乏しいですが、今後、アンジェス株式会社(銘柄コード:4563】に期待し、注目し続けたいと考えています。

アンジェス株式会社のHPには次のように記載されています。

転換期の遺伝子治療

遺伝子治療は、ある遺伝子を患者さんの体内に入れ、その遺伝子が作り出すたんぱく質の生理作用により病気を治療するものです。世界初の遺伝子治療は、1990年に米国で、先天的な免疫不全症であるADA欠損症の患者さんを対象に実施されました。 その後、がん、HIVなどを対象に、世界で2,000以上の臨床試験が行われています。日本では1995年に北海道大学で行われたADA欠損症の治療を皮切りに、30以上の遺伝子治療の臨床試験が実施されています。

遺伝子は私たちの体の全ての細胞の中にあり、スイッチがオンになったりオフになったりして、体の機能が正常に働くように制御しています。遺伝子の本体であるDNAの遺伝情報は、スイッチがオンになるとmRNAと呼ばれる伝令役の分子にコピーされます。次にmRNAの遺伝情報を元に、酵素やホルモンなどのたんぱく質が作られ、このたんぱく質が様々な生理作用を発揮して体を健康に保ちます。 現在のほとんどの薬は、たんぱく質に働きかけて効果を発揮する「低分子化合物」と呼ばれるものです。これに対し遺伝子治療は、遺伝子からたんぱく質に至る一連の流れの最も上流の段階で働くため、メカニズムが低分子化合物とは全く異なります。

最初の試みから20年以上が経過し、遺伝子治療は大きな転換点を迎えています。一つは治療対象となる疾患の拡大、もう一つは遺伝子を患部に届けるためのベクター技術の進歩です。

バイオ関連銘柄に詳しい投資家の間では、DNAスイッチ(エピジェネティクス)創薬(OBP-801)を手掛けた日本の民間企業としてアンジェス株式会社は非常に有名です。

DNAメチル化阻害剤、すなわち、遺伝子スイッチの中から、血管を作る遺伝子スイッチを探し当て、その遺伝子スイッチをオンにする薬は、アンジェス株式会社が作ったと言っても過言ではないと思います。

約20年に及ぶ努力がようやく報われ始める時期がきたのではないでしょうか?

アンジェス株式会社には、血管新生に関する遺伝子技術の特許蓄積があります。

例えば、コラテジェンは日本初遺伝子治療薬で世界初の下肢虚血症治療薬とされており、この技術は他社の追随を許さないとも言われております。

これから国内初の遺伝子治療薬の薬価決定は大々的に報道され、多くの人にコラテジェンという薬とアンジェス株式会社の名が知られることになるでしょう。

直近の2019年4月23日、アンジェス株式会社は、エボラ出血熱抗血清製剤の開発が進展しており、動物による感染実験でウイルス感染による死亡阻止を確認できたというIRを出しました。

この内容も、DNAワクチン技術を用いて、良好な試験結果が得られたことを発表しているのです。

遺伝子治療には、過去の教科書を書き換える程のインパクトがあります。

そして、アンジェス株式会社の取り組みは、そうした計り知れないポテンシャルを実用化できるレベルに達しつつあります。

関税引き上げに端を発する米中貿易戦争は、5Gなどのハイテク通信・軍拡、軍事分野・宇宙航空分野の競争など、お互いの国力の反映と衰退を決定付ける新冷戦となってきています。

日本経済は、両国の間の板ばさみとなり、大きなとばっちりを受けています。

それが、4月末~5月初旬の10連休・ゴールデン・ウィーク後の日経平均の大幅下落につながっているのです。

こうした状況は、しばらく続くことになりそうですが、日本の株式市場に関して言えば、ハイテク医療・バイオ分野は貿易戦争による関税引き上げの影響を比較的受けにくいセクターと言えます。

アンジェス株式会社のHPでは、次のようにも記載されています。

広がる対象疾患

遺伝子治療は重篤な遺伝病の治療法としてスタートしました。 特定の遺伝子が欠損している患者さんの体内に正常な遺伝子を導入することで治療効果が発揮されます。また、有効な治療法が確立されていないがんも、遺伝子治療の効果が期待される分野で、がん細胞を破壊する方法やがん細胞に対する免疫力を高める方法が開発されています。現状では、特定のがん細胞にのみ遺伝子を導入するのが難しいことなどが技術的ハードルになっていますが、患者数が多い分野でもあり、多くのバイオベンチャー企業が研究開発に取り組んでいます。

これに加え注目を浴びているのが、当社が取り組んでいる生活習慣病に対する治療です。下肢や心臓に対する血管の病変などが対象です。高齢化や食生活の変化に伴い、生活習慣病の患者数は世界中で増加しており、一刻も早く効果の高い薬を開発することが求められています。需要の大きさから事業性の面からも注目されています。

その他の疾患として椎間板変性に伴う炎症に関する研究も着実に進んでいます。

アンジェス株式会社の研究開発は、活き活きとした人生を送るための健康寿命を延ばし、100歳まで現役で生きるために欠かせない要素を数多く含んでいると言えます。

中長期で見ても、大きな楽しみや期待感を抱かせる存在であることは間違いありません。

現在の株価(2019年5月13日)は、838円です。

業績は、

決算期 売上高 営業益 経常益 最終益 修正1株益 1株配 発表日
連   2015.12 430 -4,171 -4,089 -4,143 -74.5 0 16/02/05
連   2016.12 514 -4,763 -4,847 -4,776 -75.3 0 17/02/03
連   2017.12 365 -3,288 -3,307 -3,764 -49.4 0 18/02/02
連   2018.12 610 -3,065 -3,096 -2,996 -34.5 0 19/02/01
連 予 2019.12 335 -2,800 -2,800 -2,800 -27.2 0 19/02/01
前期比 -45.1 赤縮 赤縮 赤縮 赤縮 (%)

(出典:株探)

と最終赤字が続いていますが、今後のアンジェス株式会社は確実に収益が見込めるだけでなく、提携先もほとんど決まっている状態であるため、それほど大きなリスクがあるとは思いません。

また、営業利益、経常利益、最終損益も着実に赤字幅が縮小しています。

加えて、財務状況についても、

決算期 1株
純資産
自己資本
比率
総資産 自己資本 剰余金 有利子
負債倍率
発表日
連   2016.12 54.65 85.0 4,539 3,860 -29,347 17/02/03
連   2017.12 42.29 85.1 3,963 3,371 -3,684 18/02/02
連   2018.12 78.38 95.4 8,050 7,680 -6,681 19/02/01
連   19.01-03 97.5 11,935 11,637 -7,865 19/04/22

(出典:株探)

自己資本がここ1~2年で3倍近くと急速に拡大していることから、財務体力は十分にあると考えています。

業績が黒字転換の見通しとなった時、株価は大きく跳ね上がることになるでしょう。



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