金融の世界

わん太郎・にゃん子(証券口座の開き方)

実体経済:マネー経済=1:50の比率。知っているようで知られていない金融のすごい世界。

更新日:

「金融とは何か?」について、分かりやすい語り口調で、深く掘り下げて学んでいきます。

対話形式でお金や証券について話を進めていくくシリーズです。

最初となる今回のテーマは「金融」についてです。

今日は、わん太郎先生と、にゃん子生徒が初めて大学で顔を合わせて、経済や金融のレクチャーを受ける最初のゼミの日です。わん太郎先生はいつもどうりに授業の用意をしている一方、にゃん子は少し緊張気味でワクワクしています。

わん太郎
どうもはじめまして、わん太郎です。
こちらこそ、はじめまして。経済学部3回生のにゃん子です。よろしくお願いします。
にゃん子

(にゃん子は、わん太郎先生にペコリと頭を下げる)

株式投資や資産運用に興味を持つ女性や若者が次第に増えてきている

わん太郎
この講座を担当するわん太郎です。授業の中ではお金の流れやその仕組みについて教えています。経済や金融を通して、お金の歴史や投資の世界について解説していく予定です。
よろしくお願いします。すごく楽しみにしていました。
にゃん子
わん太郎
僕は大学で講座やゼミ形式の演習を通じて教えているけど、最近は、経済や株に興味を持つ一般女性がすごく増えてきているね。
そうなんですよ。実は最近、私の仲の良い友達が投資に興味を持つようになって、ランチの時によく資産運用の話をするようになったんです。
にゃん子
そうしているうちに、私も経済学部に入っている大学生だし、折角のチャンスなので、株式や資産運用のことをゼミでもっと専門的に勉強して、お金の本質について詳しく知りたいなって思うようになりました。そしたら、学生掲示板で先生のゼミの説明があって、その内容に魅かれてゼミを受けてみよう!て思ったのです。
にゃん子
わん太郎
どうもありがとう(笑)きっかけはどうあれ、「お金の流れ」つまり「金融」について勉強しようっていうのはとっても良いコトだね。

(この辺りから、わん太郎先生の優しさに親近感を覚え、にゃん子は敬語や丁寧語を使うのを忘れて友達付き合いのの話し方に変わってしまう。。。)

金融とはお金の流れのことであり、経済とはお金のやり取りのことである

へえ~、「お金の流れ」のことを「金融」っていうのね。よく聞く言葉だとは思ってたけど・・・。
にゃん子
わん太郎
お金が流れていく現象であれば何でも「金融」なんだよ。モノを買ったり、サービスを受けたり、銀行からお金を借りたり、株式を買ったり・・・・って感じだね。
へえ~、そうだったんだあ~。知らなかったわ。銀行お金の貸し借りだけだと思ってたけど・・・。
にゃん子
わん太郎
それも確かに「金融」の一分野だね。でも、もっと広い意味でも使われているんだよ。「お金のやりとり」を「経済活動」っていうのに対して、「お金の流れ」は「金融」っていうんだ。
わん太郎
両方ともよく似ているんだけど、微妙に違う。重要なことは、みんなが生活を営んでいく中で、必ず誰もがこの経済と金融の両方に深く関わっているということ。
わん太郎
だって誰でも商品を買えばお金のやりとり=経済活動をしているし、その商品を買ったお店にお金を支払えば、お金の流れ=金融に関わっているからね。
そういえば、そうよね~。私、仲の良い友達と投資の話をした以外で、この分野に真剣に興味を持ち始めたもう一つの理由は、バイトで得た収入を旅行とかレジャーとか楽しく遊ぶことに自由に費やしてきたんだけど、これから先、大学を卒業した後にどうしたら将来に備えてお金をうまく貯めることができるのかってすごく疑問に思ったからなの。
にゃん子
両親が生活費をサポートしてくれたおかげで、学生時代はバイト代を自由に使ってきたけど、これから社会人になれば、そうは行かないでしょ。
にゃん子
だから、今は大学生やってるけど、これからどんな人生を歩むにしても、やっぱりお金の増やし方って大切なんだろうなぁってね。
にゃん子
しかもね、年金の支給開始は70歳以降に先送りされるとか、今の若い人達はもう年金は老後にもらえないかもしれないとか、社会保障の制度を維持するために、個人の税金の負担が増え続けている、という内容のニュースをテレビで聞くことが多いので、ちょっと大丈夫かなあって気がしてたの。
にゃん子
だから、今は大学生やってるけど、「これからの人生をどう歩んでいくか」というライフスタイルの問題について色々と悩んでいたの。
にゃん子
これからOLになるとしても、フリーランスになって開業するにしても、結婚して専業主婦になるにしても、やっぱりお金の知識を身に付けることや、上手に資産運用していくことは必要だって考えてます。
にゃん子
だって、現実社会を生きていく上では、お金を自由に使えるかどうかによって人生の選択肢の幅が全く違ってくることに気が付いたの。それは、子供でも、大人でも、お年寄りでも年齢に関係なく同じだと。だから、投資や資産運用をきちんと勉強して、お金のことについてもっと知りたいって強く感じました。
にゃん子

少子高齢化こそが資産運用に対する関心を募らせる最大の要因である

わん太郎
ニュースをしっかり見ているし、人生について真正面から向き合い、きちんと考えているね。本当に感心するよ。実際、にゃん子さんの言う通りで、公的年金は国民年金の未納者(払っていない人)が多くて大変な状況なんだ。それに消費税についても、これからは少子高齢化社会(若くて働く人が少なく、高齢者の増え続けている)がさらに進行して、超高齢化社会になっていくから、医療保険制度の維持や介護の充実のためにも、消費税を10パーセントに引き上げるのは当然だという学者の意見も根強いんだよ。
まあ・・大変ね。
にゃん子
わん太郎
でもね、今はにゃん子ちゃんみたいに経済や株式について興味を持つ人が増えてくることは、そういった問題を解決する手がかりになる可能性があるんだ。
えっ!?どうして?だって年金を払っていない人がいるのも、超高齢化に向かうのも事実でしょ。
にゃん子
わん太郎
]確かにそうなんだけど、だったら自分でその対策を考えていく必要があるよね。そしてそのために、経済や株式についてよく知っているというのはものすごい役に立つんだ。
えっ~!?どうして?どうして?もっとその話を聞きたいな~。
にゃん子
わん太郎
]2014年に5%から8%に消費税を引き上げた時に、日本の景気はすごく落ち込んだよね。これは税率を8%に引き上げる前に色んな試算で分かっていたんだ。
わん太郎
]それでも「国の財政赤字が~」とか、「将来世代にツケを回さないために~」とかいう風潮がメディアを中心に広まってしまった。
わん太郎
]しかし、多くの人が正しい知識を持ち、情報を精査できるようになることで、景気を冷え込ませる政策には「NO」を言える気運が高まるよね。このように、経済や株式についてよく知っているというのは政治の動向にも影響を与えるし、ものすごく役に立つんだ。
わん太郎
それにね、年金資金というのは時間がたてば勝手に増えていくのではないんだよ。日本では、年金の積み立て資金を増やすために、GPIFという公的機関が株式や債券という形で資産運用している。だから今現在の年金支払い額をはるかに上回るお金を将来受け取れるんだよ。
そうだったんだあ・・・
にゃん子
わん太郎
それにね、もっと重要なことは、経済っていうのは実は二つに分類されるんだ。このことをよく覚えていてね。
え~っ、なになに?
にゃん子

日常的な消費やビジネスは実体経済、お金が商品になるやり取りはマネー経済

わん太郎
まず一つ目について話すね。日常生活でモノを買ったり、サービスを受けたりすることにするお金のやりとりを実体経済というんだ。
わん太郎
みんなは普通、お客さんとしてテレビやパソコンを買ったり外食したりするし、また逆にそういったモノやサービスをどうすればよく売れるかっていうのを考えてお仕事しているよね。
わん太郎
これらは皆、実体経済なんだ。
それがあんまりうまくいってない時に不景気だっていうのよね。
にゃん子
わん太郎
もちろんその通り。続きをよく聞いてね。で、経済の二つ目として、お金を増やすためにお金自体を商品として売り買いするやり取りをマネー経済っていうんだ。
ふぅ~ん・・・ってことは、株式はマネー経済になるのね。
にゃん子
わん太郎
よく理解してくれて本当に嬉しい。それでこれから経済や金融について考える場合に、あるいはお金を増やそうと考える場合に、すごく大事なことは、この実体経済とマネー経済の比率1:50(少なく見積もって1:12)になっているということなんだよ。
あんまりピンとこないわ。
にゃん子
わん太郎
例えば自動車とか高額な商品を買ったとしても、200万円~350万円くらいだし、どんなに時給がいいアルバイトでも3000円くらいでしょ。
わん太郎
でもね、マネー経済というのは金融派生商品を含めると、一日に1000兆円以上のお金が動いているんだよ。
ひえ~っ!!悪寒が走る~☆
にゃん子
わん太郎
でね、この1000兆円というお金はものすごく大きくて、実際日本が一年間に使うお金(=予算)が97兆円だから、その10倍くらいの規模のお金が一日に動いていることになる。
ひえ~っ!!悪寒が走る~☆☆ ところでそれは一体どこで動いてるの?
にゃん子

グローバルな世界で巨額の資金が飛び交っている金融市場のインパクト

わん太郎
お金の取引を行なっている世界中の各国にある金融市場というところだね。その代表的なものが株式の売り買いをしている株式市場と、自国のお金を外国のお金と振替決済している外国為替市場というものがある。これは簡単に言えば、通貨同士の交換を売買でしているんだ。また、商品市場(コモディティ市場)では、金、銀、プラチナ、原油、穀物などを扱っている。
わん太郎
さらに、世界の株式市場より規模が大きく、年々拡大している債権市場というのもあるんだ。日本もアメリカもすごく膨大な国債を発行している。国債とは、簡単に言うと、国の借金証書のこと。だからあんまり国債が増えすぎると将来、円やドルの価値が暴落するのでは、と懸念する専門家もいる。
それはめっちゃ、不安~!!日本は超高齢化と国の借金地獄でダブルパンチ~!?不景気確定!?
にゃん子
わん太郎
あははは~。ところが、日本でモノやサービスが安定的に供給され、経済活動をする人がいなくならない限り、国は破綻しないように出来ているんだ。その証拠に、長期金利という形で住宅ローンの金利に影響を与える新発10年日本国債の利回りは、0.02%だよ。それだけ、お金を借りやすい状態で日本経済が信用されていると解釈できる。
わん太郎
その一方で、ギリシャでは2012年に国債の利回りが40%に達した。一般には国債の利回りは20%以上が国家破綻の危険水域と言われている。
えっ!?どうしてそこまで日本経済は信用されているの!?
にゃん子
わん太郎
日本は、海外に借金をしていないし、自分の国で自由に通貨を発行している。加えて、国債の引き受け手はほぼ日本国内で完結している(=日本人が国債を持っている比率は94.2%))からなんだ。これが、2010年頃に起こったギリシャ危機と違うところ。
わん太郎
ギリシャは、ヨーロッパの他の国にたくさんの国債を買ってもらっていたし、EU加盟国が使っているユーロという共通通貨を自由に発行できない。だから、ギリシャ国内で流通するお金の量がどんどんと不足していったんだね。
なるほどぉ~。よく分かります。例えて言えば、飴玉の大きな工場を持っているのが日本だとしたら、飴玉の工場を持っていないのがギリシャな訳ね。
にゃん子
わん太郎
う~ん、なんとなく正解かな。要は飴玉が多種多様なモノやサービスと交換できる手段になるか、ってところがポイント。紙幣というお金・法定通貨でない場合、飴玉みたいなものでも価値と価値の交換ができることが絶対条件。そういう意味では、最近注目を浴びている仮想通貨は将来的に新しい代替手段になるかもしれないね。
わん太郎
とはいえ、ビットコインをはじめとして、最近の仮想通貨市場は大きく下落しているので、再び脚光を浴びていくには、まず国内外できちんと法整備をしなければならない。
へえ~、そうなのかあ~。ところで先生、どうして金融や経済の研究の道に入ったの?
にゃん子
わん太郎
おっ!いきなり核心を突いてきたね~。実はね、国家が政策として金融市場におけるお金のやり取りをコントロールしようっていうのは非常に難しい時代になってきたんだ。
わん太郎
今は機関投資家や海外投資家など株式や為替の値動きを利用してお金を運用しているプロの連中がものすごい力を持っているんだよ。もちろん、中には個人投資家が大成功して数百億を運用しているケースも2000年代から出てきている。
わん太郎
こうした資金力が豊富な投資家が本気で戦いを挑むことで、一国の経済を破綻させたり、国が発行する法定通貨の価値をムチャムチャにした過去の歴史もあるんだよ。
わん太郎
ということはね、こうした投資家達が何を考え、どう行動するのがという心の動きを知ることが非常に大切なんだ。
わん太郎
的確に読めれば、うまく株を売り買いして儲けることもできるし、企業や国家のお金の流れを良くするきっかけにもできるんだよ。
へえ~・・・一国の経済を破綻って・・・ホント?
にゃん子
わん太郎
例えば、1997年にアジア通貨危機を引き起こし、1998年に韓国経済を破綻させたのはたった一人の男、ジョージ・ソロスというハンガリー系ユダヤ人なんだ。
たった一人でそこまでできるの!?
にゃん子
わん太郎
厳密に言うと、ジム・ロジャーズと共同経営していたクオンタム・ファンドという名の投資会社だけどね。でも彼らの判断力によって、その会社は大儲けし、逆にアジア諸国は大変な経済状況になってしまった。1990年代後半のことだからつい一昔前の出来事だよ。その影響で、日本も深刻な不景気と就職氷河期が訪れてしまった。
うわ~っ!!今度こそ本当に悪寒が走る~☆
にゃん子
わん太郎
だからこそ、「金融」や「経済」について勉強し、お金を持っている人達の心の動きを知るのは大事なんだ。
どうもありがとうございます~☆何だか今日はたくさん勉強しちゃったなあ。とってもタメになったわ。また今度の授業でもいろいろと教えてくださいね。
にゃん子
わん太郎
もちろん!お金のことについてしっかり勉強していこうね!

-わん太郎・にゃん子(証券口座の開き方)

Copyright© ファイナンシャルプランナーが教える円満生活 , 2018 All Rights Reserved.