自然災害・環境問題

北海道で異例の震度7!! 停電・断水・交通インフラの停止・液状化現象による道路の陥没

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防災週間の直後にも関わらず、北海道で震度7の大地震という大変な事態が起こってしまいました。

皆さん、防災についてしっかりと考えていましたでしょうか?

また、万全の対策は取っていましたでしょうか?

私の居住区の関西でも、台風21号の影響で、甚大な影響が出てしまいました。屋根瓦や防水シートなど、屋根からの落下物や破損した物体が暴風で遠くまで飛ばされました。

それらは、勢いよくあちこちにぶつかり、散乱し、窓ガラスが割れたり、ベランダが損傷する事態を引き起こしました。マンションでは隣との境界壁が破れて、プライベート空間を守ることが出来なくなった場所も多くあります。自動車の破損や横転、建物の倒壊、電柱の折損も実際に複数ありました。

あまりにひどい強風のため、電線が切れるなどの影響で、停電になった家が2府6県で延べ218万3000戸も発生し、同時に断水も起こり、身辺の整理ができていない方々も多くいらっしゃいました。

被害を受けた皆さんは、びっくりされるかもしれませんが、「一部損壊」には国からの補助や支援が出ないのです。

ぜひ、何度も繰り返しブログ記事をアップしているように、火災保険+地震保険の加入をするよう強くお勧めいたします。今回の記事では、液状化現象の場合についても述べております。

北海道で震度7の大地震

9月6日【午後5時30分】気象庁が「平成30年北海道胆振東部地震」と発表

気象庁は北海道胆振(いぶり)地方で震度7を観測した地震の名称を、「平成30年北海道胆振東部地震」と決定したと発表。

気象庁によると今回の地震は最大震度7を観測し、広い範囲で土砂崩れなど顕著な被害が発生したため名称を決めたとしており、今後1週間程度は、同じ規模の地震への注意を呼びかけている。

9月6日【午後4時10分】菅長官「死者7人 救助捜索体制を2万5000人に増強へ」

菅官房長官が記者会見で被害状況を公表。

厚真町などで安否不明の人がいるとの情報があり、捜索活動中。
捜索体制は現在4900名体制。今後、2万5000人体制まで増強する見通し。

9月6日 【午後3時25分】「震度6強」から「震度7」に

気象庁は6日午後、北海道の胆振地方で起きた地震について、厚真町鹿沼で震度7を観測していたと発表。

北海道・胆振地方の地震「震度7観測」と気象庁発表

【午後1時現在】安否不明41人に・・・電力の全面復旧には少なくとも1週間 

死者 2人 心肺停止 6人 怪我 138人 安否不明 41人

【9月10日更新】 死者 42人  怪我 648人 心肺停止 0人 安否不明 1人

停電は北海道全域で295万戸となっており、その理由として、北海道電力で最大の発電所であり、北海道で過半数の電力を担っている「苫東厚真火力発電所」で火災及び故障していることが判明。

周波数の関係もあり、電力の需要と供給のバランスから、他の発電所をフルに稼動させることが難しく、北海道全域の電力復旧には「苫東厚真火力発電所」の正常な稼動を確認できる状態に持っていくことが必要だと確認される。完全な復旧には1週間以上かかる予定。

泊原発は1~3号機は定期検査中で稼働していないが、現状では異常が見当たらず。外部から電源供給を確保。

停電:295万軒(道内) 2018年9月6日現在

千歳市全域 長沼町全域 苫小牧市全域 恵庭市全域 札幌市全域 江別市全域 三笠市登別市全域 白老町全域 南幌町全域 由仁町全域 栗山町全域 石狩市全域

【9月10日更新】地震直後に全域に影響した停電は、道内で停止中の火力発電所の再稼働と本州からの電力融通によって、電力の復旧が急速に進みました。その結果、9日午前0時までに全戸数295万戸のうち99%以上に電気が届いています。むかわ町や厚真町、日高町などの675戸を残して停電はほぼ解消されました。しかし、道内最大の電力を供給していた苫東厚真火力発電所は再稼働できていません。震源地に近いこの石炭火力発電所は地震で破損し、完全復旧には長い時間がかかる見込みです。政府は2割の節電を利用者に求めています。その一方で、世耕弘成経済産業相は、大規模停電を回避するために準備に入った計画停電について、週明けの10日に加えて11日も「実施する予定はない」と述べています。

停電と同じく水道も断水箇所多数

札幌市内、清田区、厚別区の約1万5000戸(約3万6000人) 給水所を43箇所に設置

安平町、厚真町、江別町で全面断水。

日高町、栗山町、南幌町、石狩市、浦臼町、雨竜町、根室市で一部断水。

【9月10日更新】地震の影響で、最大1万5000世帯で断水していた札幌市では、9日までにほとんどの地域で復旧作業が終わり、液状化現象による被害が大きい区域を除いて断水はほぼ解消しました。一方で液状化現象による被害が大きい清田区里塚1条1丁目と2丁目の211世帯については、大規模な工事が必要なことから断水がさらに長期化する見込みです。

北海道の交通状況

JR:停電のため全線で運転見合わせ。新幹線、在来線、地下鉄などは全て運航停止。

【追記】6月7日時点で新幹線・地下鉄を除いて、在来線の多くが通常より本数を減らすか、全面運休多数。

空港:国内線・国際線ともに全便欠航。滑走路に異常はないが空港は水漏れのため、終日閉鎖。

【追記】6月8日には通常運航

通行止め区間:(9月6日13時30分時点)

  • 道央自動車道(E5):札幌南IC~江別西IC(両方向)
  • 札樽自動車道(E5A):札幌JCT~札幌西IC(両方向)
  • 道東自動車道(E38):千歳恵庭JCT~占冠IC(両方向)

道央道の札幌南IC~札幌JCTと札樽道の札幌JCT~札幌西ICは、周辺道路が信号停電により混雑しているため、通行止めを継続。道央自動車道(E5)の「北広島IC」(両方向の入口・出口)と「千歳IC」(両方向の出口)はインターチェンジを一時閉鎖。

【9月6日17時更新】道央自動車道 札幌JCT~江別西IC以外、通行止め解除。接続する一般道の信号停電による混雑のため、道央自動車道(E5)の「札幌IC」(上り方向出口)、「北広島IC」(両方向の入口・出口)、「千歳IC」(両方向の出口)、札樽自動車道(E5A)の「新川IC」(小樽方向の出口)で出入口利用不可。

【9月10日更新】停電が解消されたことで、飛行機の国内線、国際線を中心に交通インフラが復旧し始めていますが、鉄道に関しては、まだまだ運休や間引き運転が続いています。詳しくは、ヤフー路線情報をご覧ください。通行止めや工事の道路状況に関しては、北海道地区道路情報をご覧ください。

【10月11日更新】JR北海道は10月3日、厚真川橋りょうが被害を受けたことから運休が続いている日高本線・苫小牧~鵡川間が、12月上旬に再開する見込みになったことを明らかにしました。

鉄道総研は、復旧後の橋りょうの維持管理にも触れており、「橋脚天端の変位について監視を行い、一定期間有意な変位が生じていなければ、橋脚の地中部や基礎に損傷が生じていないと考えて良い」と述べ、橋脚に変位が生じた場合は橋脚や基礎の補強などを行なう必要があるとしています。これを受けて、JR北海道は、桁座の拡幅や桁の据え直し、橋りょう部の軌道工事を行なう方針です。

また、苫東厚真火力発電所の損傷や不具合の影響で、節電を行い運休していたJR北海道の電車特急が9月20日に全て再開しました。

10月10日午前6時、苫東厚真火力発電所の2号機がフル稼働で運転を再開し、発電所の3基全てが全面復旧しました。

ケガ人の状況

恵庭市内 2人 新千歳空港 2人 由仁町 2人
苫小牧市で男性(82)が階段から転落し心肺停止→その後蘇生
苫小牧市で男性(80)が階段から落ち骨折
町役場によると安平町 3人
函館市内で60代の男女が転倒、軽傷
厚真町ダム周辺で男性が骨折

札幌市内の清田区を中心に道路が隆起や陥没 液状化現象 地震保険の対象となるのか

震度6強の地震から2時間程が経過した後、札幌市内では、道路のアスファルトが大きく凹み、、道路が隆起や陥没を起こし、濁った水が溢れていることが分かりました。

非常に深刻な問題が起こっていますが、液状化現象によって家屋が被害を受けた場合でも、地震保険の補償対象となります。何故なら「地震を原因とする液状化による被害」だからです。(日本損害保険協会広報室のコメント)

ただし、損害の大きさの認定基準があり、それによって保険金の支払い対象かどうかが決められます。東日本大震災では、千葉県の新浦安駅周辺などで、家屋が傾いたり、沈んんでしまう被害が多数発生しました。「倒壊はしていない。家は建っている。でも、住むには不便で苦労する」といった状況でした。

「家の傾き」が全損として認定されるのは、木造の在来軸組工法、枠組壁工法の家で、基礎全体が約3度以上傾斜している場合です。

非木造建物で鉄筋コンクリート造の家の沈下、傾斜の場合は、傾斜が約1.2度を超える場合や建物が地表面よりも100cm超沈んでいる場合です。

全損の基準に満たないケースでは、沈下、傾斜による損害割合と部分的被害の損害割合を合算して、「全損」「半損」「一部損」の認定が行われ、保険金の支払い対象になるかが判断されます。

被害の拡大の原因と今後 コンビニやスーパーで食品の品薄 物流の回復 電力供給体制の未成熟さ

平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震は本当に規模が大きい地震でしたが、この地震によって課題が浮き彫りになったのは、まずは北海道の電力供給体制の未成熟さです。

さらに、居住地域である北幌市清田区が、元々50年前には水田地帯として栄え(清田は清々しく美しい田んぼという意味)で、しかも宅地開発に使われた土が火山灰あったこと、地下水が豊富という複合的要因で、地盤が非常に脆弱なことから甚大な液状化現象が続いていることです。

【9月10日更新】物流、サプライチェーンがなかなか機能せず、食品の品薄が続いています。札幌市のコンビニやスーパーにおいても、おにぎりやサンドイッチなどの陳列棚はほぼ空の状態が続いています。電力が復旧した7日夕に通常営業を再開し、8日にサンドイッチやパンも届き始めたが、担当者は「平時に比べれば量が少ない。温かいご飯や総菜を食べたい」と言う利用者の声も多いが全く入荷していない状況です。

最大震度が7で地震範囲が北海道全域という大規模な地震にしては、厚真町など震源地近くの地域や液状化した地域を除いて、建物の直接的な損壊被害(約73件)がそれほど大きくないことが苦難の中での微かな光明の灯火です。1日も早く、北海道の物流、サプライチェーンが通常通りに回復し、生活インフラの充実が進むことで、元の正常な暮らしに戻っていくことを心から願っております。

画像出典:tenki.jp 映像出典:時事通信映像センター・北海道ニュースUHB ニュース記事出典:FNNPRIME 

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