今回は、3月になりましたので、2月の振り返りも兼ねたいと思います。
振り返るのは、日経CFD。
2月は冬季北京オリンピックが開催された一方でロシアがウクライナに侵攻するといったこともあり、世界情勢に合わせ市場も大きく動いた1か月でした。
そしてその情勢の変化はまだ継続中ですので、今月も当然その影響下にあるといえます。
まずは月足です。3月はまだ4営業日にもかかわらず、2月よりも大きな実体の陰線となっています。先月2月はというと、上下に大きく髭をつけました。1か月の中で大きく動いたことが見て取れます。
もう少し小さな足で見てみましょう。
週足です。
2021年には30,000円台を記録した日経平均。比較的高い価格帯でしばらく上下していました。
下支えをしていた価格帯に水平線が引けます。27150円ぐらいの価格帯です。週足なので大雑把な価格ですが。
2月はその水平線を下に割ってきました。この水平線、実はWトップのネックラインにもなります。ネックラインを割ってきて、一度は戻していますが、下降しています。
チャートあるあるの動きですね。「リトレース」「戻し」と言い方は様々ですが。
日足でもう少し詳しく見てみましょう。
日足だとよくわかりますね。ネックラインを割り込んできていて、移動平均線は下向きのパーフェクトオーダーとなりました。
高値・安値を切り下げていて、下降トレンドです。
2月はこの戻しをつけて、下降して、また一旦戻しをつけたタイミングでしたので、上下に長い髭がある陰線になったのです。(月足)
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2月28日(月)日経CFDの動き
2月28日~3月4日、まず月曜日は週明けに大きな窓を開けて下げた価格から相場がスタートしました。
昼前から夜中にかけて上昇し、窓埋めは完了。
窓埋めをしたあとは下降。その形はしっかりとした三尊となりました。しかし、フォーメーション完成後もそれほど落ちることもなく、翌朝にかけて価格は上昇していきました。
3月1日(火)日経CFDの動き
前日深夜からの上昇が朝に引き継がれて上昇。
前週金曜日の高値ラインまで上昇すると次は下降に転じます。15分足レベルの200MAでもみあったものの、25MAに頭を押さえられるような形の戻しとなり、3月1日の欧州時間・米時間も下降が続きました。
3月2日(水)日経CFDの動き
前日からの下降が日本時間も継続し、場中は更なる下降となりました。
日本時間が終わると状況は一転し、上昇に転じます。チャートでは逆三尊のフォーメーションを形成し、ずっと上値を押さえられていた25MAに下支えされる動きとなり75MAに止められることもなく200MAまで上昇しました。
3月3日(木)日経CFDの動き
前日に200MAまで上昇したところから200MAに絡まるようなレンジが夜まで続きました。
フィボナッチリトレースメントをあててみると、髭で61.8%にタッチはするものの、ほとんど50%で止められていることがわかります。
上に抜けられない。そうなると、次は当然下降です。
夜にグッと下降しました。勢いのある角度のついた下降です。
この下降に対してもフィボナッチリトレースメントをあててみると次の戻しは38.2%で2回止められて(結果的にWトップの形を形成し)翌日の下降につながりました。
3月4日(金)日経CFDの動き
朝イチに日経はストンと落ちました。
ロシアがウクライナの原発に攻撃を仕掛けたことが大きな要因です。
一時は放射能漏れや原子炉火災も疑われましたが、正確な情報が入ってきて市場は徐々に落ち着きを取り戻していきました。また、この下降にもフィボナッチリトレースメントをあててみると、61.8%まで一時は戻りました。
とはいえ、不安な状況は続き、欧州時間・米時間と波をつけながら下降し、1週間終了となりました。
3月1週目 まとめ
国際情勢の影響をまともに受けた3月1週目でした。
東京時間が開いて流れが変わることよりも、前日の夜間の流れをそのまま受けることが多い週だったと思います。
チャートははじめに月足・週足・日足レベルで確認した通り下降トレンドに突入したようにも見えます。せめてレンジになってくれればよいのですが、この状況ではなかなかそれも考えにくいのかなと感じます。