11月
冬時間にもなりました。
今週のポンド円を振り返ります。
縦の赤ラインより右側が今週の1週間の動きです。
今週の動きがまだ出ていないものとして見ると、4時間足で目立っているのは大きな上昇。
直近はというと、高値安値を切り上げて下降してきていました。
この下降を上昇の押し目形成ととらえるか、完全にトレンド転換したのか、週明けの時点ではわかりませんが、デイトレードであれば下降終了の動きになるまでは下降トレンドととらえていいでしょう。
見る順番が逆ですが、日足でいうと、まだまだ高値圏のゾーンです。
今週の動きで着目したいところは日足の方がわかりやすいと思います。
もう少し拡大して見てみます。
日足レベルで直近の一つ前の高値に水平線(紫)を引きました。
前回の高値を超えて戻してきた時に何度か前回の高値ラインに止められていることがわかります。ラインを割り込んでいても髭であったり。
こうなってくると月曜日の時点で考える予想は3つ。
水平線をサポレジラインとして、もみ合うか、上昇するか下降するか。
つまり「まだどう動くかわからない」ということです。
動きがわかるところまでしっかり見ていく必要があります。
結果は下降して、しっかりと水平線まで戻しを付けてから本格的に下降をしました。
水平線をしっかりとローソク実体で下に割り込んだのが月曜日。
もう一段階下げたのが火曜日。
下げた分を戻す上昇は水曜日。この水曜日の上昇は前回の高値ラインにしっかりと止められました。
そして再びしっかりと下げたのが木曜日。更に下に向かったのが金曜日。
これが今週の動きです。
ダウ理論がわかりやすい
今週の相場はダウ理論的にみるととてもわかりやすかったです。
「ここで、反発するかな?」というところで綺麗に反発したりしていました。
もちろん「反発するだろう」といった「だろう売り」「だろう買い」はダメです。
月曜日のはじめは「わからない」と言いました。
水平線があるからといって、「反発するだろう」で買ってしまってはいけません。
また、水平線を抜けたからといってすぐ売ると、戻してきて含み損になった時に耐えられず建値決済や損切してしまう可能性もあります。
ついつい「だろう」で動いてしまうと、ラッキーな時もありますが、全く逆行して痛い目にあうこともあります。
優位性が高いところまで待つことが大事。
では、今週の相場をダウ理論で見てみる前にダウ理論を簡単に図にしてみました。
もっとダウ理論について詳しく知りたい方は色々検索してみてくださいね。
今回の相場に沿ったトレンド転換後の売りエントリーポイントに絞って図にしてみました。
この図を頭に入れて今週の相場を簡略化した図を見てみてくださいね。
チャートは画像でとらえると、ぐっとわかりやすくなります。
チャートを簡素化してみるとこのような感じ
赤いところが今週動いた部分です。紫の水平線も入れてみました。
まずは上昇トレンドの部分はどこまででしょうか。
ここまでですね。高値・安値が切りあがっています。
高値が切りあがらないことがわかってはじめて、「トレンド終了」がわかります。
先週の終わり時点では上昇トレンドは終わったという認識です。
ただ、それがダマシで、再び上昇することもあります。
また、上昇トレンドの終わり=下降トレンドの始まりではありません。
レンジになることも多々あります。
そして改めて最高値を付けた後の動きです。
高値が切り下がったところで上昇トレンドは終了し、もみ合ったり、レンジ(横トレンド)になったりすることもありますが、今回はそのまま高値、安値が切り下がりはじめました。
高値・安値が切り下がるのは下降トレンドです。
今週の動きは赤色の部分。
安値を切り下げ、戻したけれど、高値を切り上げられず、大きな下降が発生しました。
もちろんファンダメンタルズにからんだ下落要因もあって大きく下げたのですが、チャートだけでも動きやすいポイントを考えることができます。
この中で売りポイントはどこでしょう?
ダウ理論を解説した図を見ればわかりますね。
紫の水平線を抜けてつけた安値を切り下げたところです。
またわからないときは、どっちに動くのか見極めるまで手を出さない。
今回大きく動いたポイントは紫の水平線を割ったところではないですよね。
- 紫の水平線を割った
- その後上昇したが、前回の高値や水平線を超えられず跳ね返された
- 跳ね返された下降が直前の安値を割り込んだ
この1・2・3までの流れが出た後、急速に陰線が伸びました。
1・2・3までをしっかりと確認して入っている人もそれだけ多いということでしょう。
相場はシンプルに!考える練習が大事です。