占星術・スピリチュアル

【天王星】集合的な無意識を示す惑星について知る~純粋意識の目覚め、悟り、覚醒、しがらみの突破力~




天王星 個性的な私 天才性、独自性を与える 限界を超える突破力 解放された自由な境地

天王星には「個性、革命、創造性、独創性、自由と変化」などといった意味があり、他者とは違う「私」を全面に押し出そうとします。世にいういわゆる天才と呼ばれる人のほとんどは、この天王星の配置が関係しています。多くのノーベル賞科学者は、この天王星に何らかの良好な配置があります。またビジネス界における天才と呼ばれるビル・ゲイツ、スポーツ界における天才的素質を持ったイチロー、松井稼頭央などは、ホロスコープにおいてこの天王星が強力な力を発揮しています。

天王星の良い配置を持っている企業は、独特のビジネスセンスによって急成長し続けるといった特徴があります。独特のインスピレーションと発明の才や感性を与えてくれるので、他人が真似しようと思っても到底出来ないような限界の突破力があります。

しかし、人生の初期においては生育環境の制限を受けるために、天王星の個性を発揮することは難しく、「権威への反抗」や「自由への希求」という形で社会適応能力に欠けるケースもあります。

独立独歩で規制や束縛から自由になろうとするあまり、対人関係や恋愛関係で安定した関係を築くのが難しいというタイプもいるようです。

しかし、うまく天王星の影響を使いこなせると、直感力に優れ、先駆者、発明家としての才能が芽生えてくるので、その配置を知れば特殊分野での専門家として活躍できることでしょう。スピリチュアルなレベルでは個人意識の突破として「覚醒、悟り、見性」「超意識の目覚め」を促す惑星です。土星のもたらす試練、制限、困難を乗り越えるには、天王星の限界を突き抜ける超越性のエネルギーが必要になるのです。

天王星以降のいわゆる土星外惑星(天王星・海王星・冥王星)には年齢域というものがありません。
また、インド占星術においても一般的には扱われません。

土星外惑星は個人的な影響力を持つ太陽から土星までの惑星と違って、無意識あるいは集合意識として人類全体に影響を与えています。

世の中で起こる不可避でインパクトの強い現象というのは必ずといってよい程、この土星外惑星が絡んでいます。ということは天王星などの土星外惑星の影響が個人のホロスコープに強く出ている人は、無意識の影響をかなり大きく受けており、ある意味において、「人類の進化レベルの指標」となるといっても過言ではありません。あるいは、人類の進化を後押しする行動を取ったり、集合的な意識レベルの感情を代弁する場合もあります。それは大きな賞賛や評価を受けることもあれば、本人にとっての誰にもわかってもらえない苦痛、ジレンマ、孤独な感覚という形で現れることもあるでしょう。でも、自己信頼と信じた道を突き進む意欲によって一定の臨界点に達した時には、「個を超えた意識の目覚め」という形で周囲に多大なる影響を及ぼしていくのです。

土星はこれまで受け継いできた伝統文化や社会的慣習を意味しますが、天王星は「革命の力」としてそれを超えて自由になろうとする働きがあります。いわゆる「型破りな人」というのは、良い意味では「時代の先駆者」や「前代見聞の天才」として出てきます。その一方で、悪い意味では「社会不適合の異端児」や「既存の権力に対する反抗者」として出てくる可能性があります。

「自分はどこか普通一般の価値観とは違う」と感じている天王星のスパイスの効いた人が、人生で持続的に成功していくためには、ホロスコープによって天王星の示す「個性」の特徴をはっきりと理解し、活用できる術を身につけておく必要があります。

金融占星術 マーケット(マクロ経済・金融)から見た天王星の意味

太陽系において、天王星の公転周期は84.02年(約84年)、日数に直すと84.02×365.24≒30687.4648(約30688日)です。

天王星が一つの星座に滞在する期間は、約7年間となります。

天王星の逆行期は1年間の中で1度起こります(逆行期間は約5ヶ月)

逆行期間が長いので、年をまたぐ場合もあります。

天王星の性質は、変革・突破力・突然の変化・新しい兆し・予想外・サプライズであるため、天王星の影響力が強い時は相場の値動きが上下に激しくなります。

天王星が他の惑星とアスペクトを形成する場合、金融市場は突然にトレンド転換を起こしたり、予想外に大きな変化が訪れる傾向が出てきます。

テクニカルチャートのサポートライン(支持線)やレジスタンスライン(抵抗線)を勢いよく突破し、直近の最高値や最安値をつけやすくなります。

このため、投資家は焦って高値掴みをしたり、安値で狼狽売りする心理状態に陥りやすいです。

天王星はマーケット(マクロ経済・金融市場)において、

改革・限界を超える・突然の変化・予期せぬ出来事・国際性・技術革新・最先端・宇宙・航空産業・ハイテク産業・精密機械

を意味します。

金融市場のサイクルにおいて、天王星の公転周期とよく似たものは、

小麦の超長期サイクル(84年)・商品卸売価格(84年)・社会不安と政情不安(84年)・景気の好況と不況のサイクル(7年)・商取引の活性(7年)・貿易活動(7年)・通貨の切り下げと切り上げ(7年)

となります。

天王星が一つの星座に滞在する期間である7年は、色々な周期と密接に関連しています。

例えば、身近なものとして7オクターブ・7つの海・7つのチャクラ・七福神・ラッキー7などがあります。

また、古代ギリシャ哲学者のヒポクラテス・宗教改革を行ったルター・教育者のシュタイナーも人生の7年サイクルを説いています。

フランスの経済学者ジュグラーは、7~12年(平均10年)の景気循環の波を発見しました。

この規則的なサイクルは、

1.大きな産業が新しく発展するための条件

2.戦争や革命の起こる条件

3.流行の変化

とも関係が深いです。

その要因は人為的であれ、偶発的であれ、常に出現を繰り返す性質を持つと彼は述べています。

天王星にとって、有利な星座は水瓶座(本来の座)と蠍座(高揚の座)であり、不利な星座は獅子座 (障害の座)と牡牛座(減衰の座)なので、こうした星座に天王星がある時は、相場の環境認識を行う上で気を付ける必要があります。

天王星の逆行期は、社会の流行や変化の勢いが弱まり、前進や改革よりも反省や見直しが促されます。



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