金星 恋愛 豊かさ 美しさ 調和 社交性 女性的な魅力の輝き
月が母親や妻としての女性性を表すとしたら、金星は恋人としての女性性、理想の女性像を表します。
ロマンテックな雰囲気や美しい人、贅沢なものなど意味するので、金星の配置が良い人は美人が多く、快適さや心地良さを享受する能力が高く、恋愛運などに恵まれます。逆に金星に悪い影響があると恋愛を恐れたり、愛されるという感情に傷があることを示します。
ユング心理学でいうアニマを表すので、男性の好みの女性や愛情表現のパターンを知ることができます。男性はこの金星(永遠に女性的な力=アニマ)を女性に投影し、その女性に恋焦がれることになるのです。
例えば、ある女性に好きな男性がいて、もし異性として付き合いたい、あるいは良好な関係を続けていきたいと願っている場合を考えてみましょう。その際に、その男性のホロスコープの金星の配置を知ることで、男性が魅力に感じるアニマ、女性的な好みを理解することができ、どういう愛情表現を好むのかを知ることができます。
さらに金星が位置する星座の度数を調べていけば、より具体的な好みを詳細に知ることができます。
男女関係は、この金星と火星のエネルギーの相互作用なので、二つの惑星の配置を知ることができれば、気になる相手と上手くいくか、付き合うべきか、それとも失恋してしまうのかといった相性がとても明確に分かります。
金星の配置が良ければ、美しさや社交性と縁が出来やすくなり、自分の周囲に人がたくさん集まってくるので、対人関係が人生のテーマとなる傾向があります。そして、対人関係に恵まれることがお金の流れを活性化するので、経済的な豊かさが入ってくる傾向が強まります。
このようにして、美意識や社交性、金銭運がどのような性質を持っているかを理解でき、またどのようなアプローチで人を愛するのかを把握することができます。
もし、金星が悪い影響を受けている場合は、それをどうやって取り除いて行くべきか、ホロスコープを見て判断することも可能です。
恋愛で失敗するパターンを繰り返していたり、自分の外見に自信がなかったり、出会いのチャンスが少ないと感じている人、あるいは金銭運や対人関係運に恵まれないと思っている人は、自分の金星の特性を知り、それを強化することが必要です。
そうすれば、愛情運と美しさや経済に関する運気を高め、人生の繁栄を勝ち取ることが容易となるでしょう。
企業設立日のホロスコープを見ることで、財務体質や企業の発展する方向性などを見ていくこともできます。
金星の影響が最も強く現れてくるのは、15歳から24歳までの年齢域、思春期です。金星はお洒落や遊ぶこと、楽しむこと、芸術的才能も表します。
インドの数秘術では6に関連しています。
金融占星術 マーケット(マクロ経済・金融)から見た金星の意味
太陽系において、金星の公転周期は0.615年(約7.4ヶ月)であるため、日数に直すと0.615×365.24日≒224..6226日(約225日)です。
一つの星座に滞在する期間は、金星は逆行による静止状態がない場合、24日~27日が多く、約1ヶ月となります。
金星が逆行する場合は、長い時で約4ヶ月間(逆行期間は約40日~60日)も一つの星座に滞在します。
こうした金星逆行は約1年7ヵ月で1回起こります。つまり逆行期がない年もあるのです。
金星はロマンスや快適さだけでなく、資産価値・金銭の問題、契約にも関連があります。
金星が他の惑星とアスペクトを形成すると、お金の面で大きな影響力を与えます。
その度合いは、アスペクトする惑星が意味する事柄と金星が滞在している星座によって決定されます。
金星は「愛・ロマンス・豊かさ」を意味するので、金融市場では日常的に大きな影響を与えています。
金星はマーケット(マクロ経済・金融市場)において、
マネーの動き・利が乗って儲かる・銅・砂糖・大豆オイル・豆などの商品相場・外交・飲食業・化粧品・美容関連・接客業
を意味します。
金融市場のサイクルにおいて、金星の公転周期とよく似たものは、
ドル円相場におけるプライマリーサイクル(33週)・金(ゴールド)(32.25週)
となります。
※プライマリーサイクルとはメリマン氏のサイクル理論の用語です。
金星のサイクルは相場の重要な分岐点において、非常に有効な相関関係が見られます。
金星がある星座から次の星座(例・牡羊座から牡牛座)に移行する時、相場が変化するサイクルを示すのは、
1.金(ゴールド)などの貴金属の売買サイクル(3週)
2.為替のユーロ・ドル相場の売買サイクル(3~4週)
3.メジャーな金融市場の売買サイクル
となります。
金星が次の星座に移行する時、特に「相場が反転する可能性が高い」傾向があります。
金星にとって、有利な星座は牡牛座・天秤座 (本来の座)と魚座(高揚の座)であり、不利な星座は蠍座・牡羊座(障害の座)と乙女座(減衰の座)なので、こうした星座に金星がある時は、相場の環境認識を行う上で気を付ける必要があります。
金星の逆行期間中は、経済全体の方向性に不安定さが発生し、政策金利の変更を含めて「金利の変動」が起こりやすくなります。
その例として、2004年5月にアメリカの中央銀行FRBのアラン・グリーンスパン議長が利上げを続けた結果、2007年にサブプライム・ローン問題が発生し、2008年にはリーマンショックの悲劇が起こっています。
2022年は年始の金星逆行期に政策金利の引き上げと金融引き締めが決定されました。それはウクライナ侵攻に起因する急激なインフレを抑制するためですが、景気の減速や後退を招く懸念が指摘されています。
金星の逆行期間は、金融市場が乱高下しやすく、相場環境に大きな変化が生じやすくなります。
特に金(ゴールド)相場は、金星逆行開始日の前後8営業日以内に、急騰あるいは急落する確率が極めて高いという統計結果があります。